アニメ批評その1221 勘違いの工房主~英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話~
評価:★(姫が可愛く無い)
概要
時野洋輔による日本のライトノベル。
小説投稿サイト「アルファポリス - 電網浮遊都市 -」にて2016年6月より連載中。
アルファポリスの「第11回ファンタジー小説大賞」で読者賞を受賞し、2019年3月からは同社より書籍版が発行されている。
イラストはゾウノセが担当している。
メディアミックスとして、2019年12月17日より古川奈春によるコミカライズ版が「アルファポリス公式WEB漫画」(同社)にて連載されている。
2025年4月からはテレビアニメが放送されている。
あらすじ
英雄パーティで雑用係として働いていた少年・クルトは、弱い敵すら倒せない役立たずと見なされ、パーティから追放されてしまう。
仕事を失ったクルトはハロワを訪れ、そこで紹介されたさまざまな仕事を手伝うようになる。
そんなある日、鉱夫を探していた元王家直属冒険者・ユーリシアと出会い、鉱石の採掘を手伝うことになる。
また、工房主のオフィリアを手伝いに向かった際には、そこに身を匿っていたホムーロス王国第三王女・リーゼの呪いを、あっさりと解いてしまう。戦闘の適性が最低ランクだったクルトだが、それ以外の適性は測定不能を示す「SSSランク」であることが判明する。
その後、リーゼ、ミミコ、オフィリアの推薦により、本人が知らぬ間に工房主(アトリエマイスター)として働くこととなった。
勘違いの工房主〜英雄パーティの元雑用係が、実は戦闘以外がSSSランクだったというよくある話〜 - Wikipediaより抜粋
主人公は凄い能力を持っているのに、無能なパーティーメンバーがそれに気づかずに追放してしまうという、いわゆる流行りの「追放系」アニメです。
内容としましては「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」とかなり被ってます。
加えて主人公は自分の有能さに無自覚なので「無自覚系主人公」というジャンルにも抵触します。
で、自分は無能だと思い込んでる主人公ですが、城壁の工事で通常数人がかりで数週間掛かる処を3日で終わらせたりと、序盤から無自覚系を遺憾なく発揮してきます。
まぁ「直接戦闘に参加する事は少ないし、無自覚なだけでイキり倒してる訳じゃないから」といった理由で好意的な目で視聴していたのですが…
やはりそれにも限界が来ました。
主人公の能力が高いにしても、物語が余りにもトントン拍子で進んでしまうというか、主人公の作った料理を食べたら呪いが解けて、その呪いに掛かってたのが王女様とか、そんな感じの都合の良い話がずっと続きます。
主人公が元いたパーティーもすぐに崩壊した割には絡みが薄く、その辺りをもう少し引っ張って欲しかったかなぁと。
それでもギリギリ楽しめるレベルでは無いのか?★1は厳し過ぎるのでは無いか?と自問自答しましたが、とある理由により最低評価を下す決心がつきました。
それは…
主要キャラである王女様が全然可愛く無い点です。
日朝でよく見る様なキャラデザですが、アニメ化してこれは無いと思いました。
止め絵ではその違和感に気づき難いのですが、動きがあると可愛く無いを通り越して不気味に見えてしまう程です。
一部のキャラは可愛いのですが、
判断に悩むキャラや、
明らかに可愛く無いキャラが他にも登場します。
↑のお姉さんとかは私的には嫌いでは無いデザインなのですが、これが万人ウケするかといえばするはずもありません。
よくあるテンプレ系アニメであるのなら、キャラデザも無難なモノにしておけば良かったと思います。
「他と同じでは人気が出ない!」というご意見には「原作が売れて無い時点で厳しいだろ」と言っておきます。
なんかいきなり子持ちになりますし、
お粥食べただけで呪いが解けるとか、饅頭食べただけで呪いが解けるとか、パンで強力な攻撃を防ぐとか、好意的な目で見ていた…いや、見ようとした私でさえも「ハイハイ、スゴイスゴイ」と最後の方は視聴意欲が地に堕ちてましたので、一般視聴者におかれましてはなかなかに厳しいんじゃないかと思います。
謙虚で無自覚な主人公が最初は好感が持てるのですが、それも中盤に差し掛かると段々ムカついてきます。
このムカつき具合を共有したい処ではありますが、面白いか否かで言えば「クッソつまらねぇ」です。
せめて姫のキャラデザがまともだったら許せてたかもしれません。
主人公が無自覚を通り越して、お馬鹿なのも宜しく無かったのかもしれません。
それでは、良きアニメライフをノシ
















