アニメ批評その806　Persona4 the ANIMATION

2022/08/12 16:50

評価：★★★(スタイリッシュでカッコいい)

概要
『Persona4 the ANIMATION』（ペルソナフォー・ジ・アニメーション）のタイトルで、2011年10月から2012年3月まで、MBS、TBS、CBCにて放送された(全2クール)
前作『ペルソナ3』を原案としたテレビアニメ『ペルソナ〜トリニティ・ソウル〜』がゲームとは異なるアニメ独自の内容であったのに対し、本作は原作ゲームに沿った内容となっており、オンエア版では黒幕であるイザナミとの対決を経ないノーマルエンドまでの物語が、原作ゲームに沿った形で描かれた。
BD / DVD最終巻にはトゥルーエンドに沿った内容の話が追加で収録されている。
原作ゲームの時代設定が2011年であると設定されていることから、テレビアニメも現実の同年内放送を想定して企画が進められた。

作風・表現手法
視聴対象としては、自分がゲームを通じて体験した内容がそのままアニメ化されることを歓迎するような原作のファンが想定されている他、初めて『ペルソナ4』の内容に触れる視聴者に対しても、原作ゲームをプレイするのと同じ感覚を追体験出来るような作品であることが意図されている。
本作では原作ゲームの雰囲気や演出を忠実に再現することが試みられており、原作の楽曲、日付が変わる際に表示される天気予報つきのカレンダー、ステータス画面を再現したアイキャッチ、漫符を用いた感情表現、戦闘時に弱点属性の攻撃が命中した際の擬声語を伴うカットインなどの表現が、原作ゲームの演出に沿った形で再現されている他、原作に登場した多彩なペルソナがアニメにおいても登場している。
原作ゲームの楽曲が使用される状況には特に注意が払われており、原作ゲームのプレイヤーを喜ばせるものとなっている。
台詞が文字で表示されるゲームと異なり、アニメ作品では台詞が被る場面でボーカル曲を用いるのは難しいとも言われるが、本作では原作ゲームの通常戦闘曲「Reach Out To The Truth」などのボーカル曲も用いられている。

ゲーム作品のアニメ化ではこうした演出がアニメの表現に合ったものへと置き換えられることが多い中、本作では様々な調整を重ねることでこれを実現しており、こうした演出は本作の特徴にもなっている。
ただしテレビ放送版では、放送上の規定のために原作ゲームの演出を再現しきれなかった部分もあったという。

ペルソナ4 - Wikipediaより抜粋

↑コチラの続編となりますが、別に観ていなくても本作をお楽しみ頂く事が可能です。

前作同様ペルソナ能力を使ってバトルする作品です。

ペルソナ能力とは？
ジョジョと似ている処が一部ありまして、ペルソナというスタンド能力に似たモノで敵と戦います(人の心の奥底にある「もう一人の自分」、別人格が具現化した特殊能力)

正直前作が面白く無かったので、本作にも全く期待はしておりませんでした。
ペルソナ自体に何の思い入れもありませんし、倍速で視聴して内容だけ把握しておけばいいくらいの気持ちで視聴しました。

異次元だか異世界みたいな処とテレビが繋がってて、

その世界には謎のクマ(？)がいる・・・
前作同様意味不明です。

でもね？何かカッコいいんですよ。
私はバトルモノだったら熱い感じのモノが好きなのですが、本作からはそれが感じられません。
ですが、何故かカッコよく見えたので倍速での視聴をやめ最初から見直す事にしました。

世界観や設定の難解さは前作同様ですが、主人公の只者では無い感やバトルシーンの爽快感は段違いでした。
制作陣の拘りである音楽の部分が非常に秀逸で、本作についてどんなアニメかと聞かれれば私は「スタイリッシュでカッコいい」と答えます。

ペルソナ4 OP

persona4 戦闘曲　Reach Out To The Truth 　ｆull
私の好みの音楽では無いのです。
それでもいいモノとそうで無いモノの差くらいはわかります。
元々全く期待して無くて、思った通りストーリーが難解で、OPも挿入歌も好みでは無い。
それでも面白いと感じられたのは、単純に本作のクォリティーが高かったからだと思います。

内容はクールだけど制作陣の熱意が伝わって来る良作です。
アニメのペルソナシリーズでは最高傑作と言っても過言ではありません。
原作ファンで無い方が評価が低い他作品を先に観てしまうと「ペルソナはこの程度か」となりそうなので、必ず本作を最初に観て頂きたいと思います。
「ペルソナは人気ゲームだし他のアニメ作品も名作やぞ！」と原作ファンに怒られてしまいそうですが、ペルソナの何十倍も売れてるドラクエですらアニメ化に失敗した作品がありますし、原作ファンがついていながら本作以外のアニメは人気ありませんので、妥当な評価と受け止めて欲しいです。