アニメ批評その487 魔王城でおやすみ
評価:★★★★(勇者よりも強そうな姫)
概要
『魔王城でおやすみ』(まおうじょうでおやすみ、英題:Sleepy Princess in the Demon Castle)は、日本の漫画家である熊之股鍵次による漫画作品。
『週刊少年サンデー』(小学館)にて、2016年24号より連載中。
2020年10月時点で、累計発行部数は200万部を突破している。
あらすじ
かつて、人と魔が存在していた時代。魔王は人間の姫をさらい、この世を支配しようとしていた。
人々は怒り、悲しみ、姫を救うため勇者は旅立つ。そんな中、檻の中で姫は思った。
「寝る以外、することがない。」
安眠を求めて囚われの姫は、今日も魔王城で好き勝手するのであった。
主人公のオーロラ・栖夜・リース・カイミーン(cv.水瀬いのり)です。
スヤリス姫と呼ばれてます。
安眠に対する欲求が貪欲で、
お布団の制作の為にモンスターの羽を毟ろうとしたり、
大ハサミでモンスターを襲ったり、
お買い物に行く為に魔王城を脱走したりします。
ハイポーションをジュース替わりに呑んだり、レアアイテムを私物化したりとヤリタイ放題です。
一応「捕らわれの姫」のはずなのですが・・・
魔王軍幹部の会議にも参加する太々しさを持ち合わせています。
並の冒険者や魔物を遥かに凌ぐ身体能力の持ち主であり、行動力も半端じゃありません。
お転婆過ぎてよく死にますが、教会で生き返れるので大丈夫です(?)
魔王含め、魔物達は全員ポンコツというかイイ人達ばかりです。
それ故に姫の中では魔王城は別荘の様なモノだという認識です。
姫を救出しようとしている勇者一行もポンコツです。
基本本作はポンコツな人しか出てきません。
本作を視聴する前は然程の期待はしていなかったのですが、予想を遥かに上回る面白さに驚かされました。
2020年秋アニメの中ではピカイチだったと思います。
世界観に関してはドラゴンクエストを参考にしたそうです。
世界観も設定のわかりやすいので万人ウケするとも思ってます。
安眠の為には魔物を倒して素材を剥ぎ取る、アイテムを盗み出す、幽閉場所を改造するといった暴挙も厭わない姫ですが、とても可愛い一面もあります。
ギャグモノとしては最高峰の完成度なので、是非皆さんにオススメしたい作品です。
それでは、良きアニメライフをノシ