アニメ批評その550 ビッグオーダー
評価:★(最終回の手抜き感がヤバい)
概要
『ビッグオーダー』は、えすのサカエによる日本の漫画。
『月刊少年エース』(角川書店)にて2011年11月号から連載開始。
作風としては前作『未来日記』の系統を継承した少年漫画。
異次元から現れた謎の存在によって力を得た超能力者の戦いを描いている。
第1巻から第6巻までが第一部にあたり、第二部は2014年10月号から2016年9月号まで連載。
2016年10月号に、エピローグが掲載された。
2015年10月にOVA化された後、同じスタッフ・担当声優でテレビアニメが2016年4月より6月まで放送された。
あらすじ
これは世界の滅亡からはじまる物語。
天草市の男子高校生・星宮エイジには、ある秘密があった。
それは10年前、謎の少女・DAISYに世界支配を願ったことで最強の能力者(オーダー)となり、その力を暴走させて世界を滅亡寸前にまで追い込んでしまったのである。
大破壊で両親を失ったエイジは能力と正体を隠して普通の生活を送りながら、不治の病にかかっている妹・瀬奈への見舞いを日課としていた。
大破壊後、世界に能力者は2000人以上にまで増え、各地で災いをもたらしていた。
特に被害の酷かった日本は独自の統治能力を喪失したため、国連暫定統治機構によって支配されており、九州は暫定統治機構の支部である太宰府政庁とその軍隊によって、治安を維持されていた。
そんなある日、高校に転校してきた美少女・紅鈴に、エイジは一目惚れをしてしまう。
住むアパートが一緒であるとわかり幸運に思ったのも束の間、不意を突かれてエイジは鈴に刺殺されそうになる。
鈴は太宰府政庁所属の軍人にして不死の力を持つ能力者であり、大破壊で死んだ両親の仇を討つため、エイジを狙っていたのである。
戦いの中、かつて自分が「世界支配」を望んだのは世界を破壊するためではなく、平和にするためであったことを思い出したエイジは、決意を新たに再び「世界支配」を成功させて世界を革新させることを宣言する。
エイジは手始めにその能力で鈴を支配し、「エイジの領土から一生出ないこと」「エイジとその妹を傷つけないこと」を約束させるが、もののはずみで「鈴を伴侶にする」という命令も下してしまう。
うろたえるエイジとは裏腹に、鈴は「エイジの側にいればいつかは彼を始末できる」と喜ぶ。
はたして世界は、そして2人の運命はどうなるのか。
未来日記で有名なえすのサカエ先生の作品です。
主人公が「オーダー!」と叫ぶとチート能力が発動します。
その割に結構苦戦しますし、組織のリーダーに祭り上げられたり裏切られたりと散々な目にあいます。
ヒロインの一人である紅 鈴ちゃんです。
未来日記の由乃の様な活躍ぶり(?)を期待しましたが、とんだ期待外れでした。
※1話目は面白かったんですけどね
本作の見どころは、強いて言えばエロいシーンでしょうか。
多くの方が期待していたのは、未来日記の様な謎解きやサイコなキャラが活躍する様だったと思います。
しかし本作にはエロスしか見どころがありません。
設定もやや難解で、ストーリーも頭に入ってきませんでした。
原作未読勢の私ですが、賛否両論はあれど原作は面白いというご意見を多数目にしております。
問題はアニメの構成にあった気がします。
2クール24話でやれれば良かったのですが、最初から12話で終わらせようとしていたのでは?という構成で、しかも10話で打ち切りとなってしまいました。
色々端折ってるので、面白いはずがありません。
特に最終話が酷いです。
最後のバトル的なシーンですが、コレがほぼ白黒です。
色がついて無いのです。
手抜きもここまで来ると潔さを感じなくも無いのですが、酷いモノは酷いです。
設定が難解な作品は、ある程度の話数を使わないと面白さが伝わらないと思うので、全24話以上 or アニメ化を諦めるという選択肢で制作に臨んで欲しいと強く思いました。
本作はアニメを観た限りでは、意味不明な上に無駄にエロいシーンを見せられて、最後は超絶手抜きなバトルシーンを見せられて終わりという残念極まりない感じとなっております。
えすのサカエ先生の漫画は未来日記の他にも花子と寓話のテラーなども所持している位好きなので、めっちゃ期待してました。
1話目が面白かっただけに本当に残念です。
軽い気持ちで観ると後悔しますので、観ない方が良いです。
それでは、良きアニメライフをノシ