アニメ批評その530 劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ
評価:★★★★(北条司欲張りセット)
概要
『劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ』は2019年2月8日に約250スクリーン規模で公開された映画作品。
配給はアニプレックス。
上記劇場映画アニメ版から通算第4作目で初のデジタル制作となる。
最終興行収入は15.3億円。
監督は『シティーハンター ザ・シークレット・サービス』以来23年ぶりにこだま兼嗣が再登板。
主要声優については前述したとおりテレビシリーズの面々が起用されており、制作スタッフについては新たな人物が大半を占める。
製作には読売テレビが続投となったほか、SP3で製作局となった日本テレビも参加している。
劇伴は新たに制作されたが、挿入歌として歴代テレビシリーズの主題歌および一部楽曲が使用されている。
作品設定は現代(2019年)の新宿となっており、仕事の依頼もスマートフォン内のアプリケーションで受けるなど時代に応じた変更が行われている。
また、獠と香の住むマンションはテレビシリーズに登場したレンガ造りのものではなく、制作時点の日本で一般的なデザインのものとなった。
登場人物では、原作の主要登場人物であった教授がアニメ作品で初登場している。
ゲスト声優として飯豊まりえとチュートリアルの徳井義実が出演することが決定し、飯豊が本作の応援団長、徳井が応援副団長として就任した。
劇場公開に先駆け、2019年1月7日には新宿駅南口のNewDays中央店に作中の伝言板を描いた広告が掲出された。
あらすじ
ある夜のこと、冴羽獠と槇村香は重武装のテロリスト一団を新宿歌舞伎町のTOHO新宿前で片付ける。
その翌日、2人のもとにモデルを兼業する医大生・進藤亜衣がボディーガードの依頼にやってきた。
彼女は、両親の離婚後一度も会っていなかった父親が交通事故で亡くなって以降、何者かに狙われていると訴える。
亜衣は獠と香の住むマンションで共同生活を始めるが、その初日に銃を持った男たちの襲撃を受ける。
だが、獠により襲撃犯たちは全員蹴散らされ、亜衣は難を逃れる。
次の日、モデルの仕事のため都内のスタジオへ向かう亜衣に獠と香は同行するが、香はそこで一人の男と再会する。
ドミナテックのCEO・御国真司であった。御国は香の幼なじみで、思わぬ再会に2人は思い出話に花を咲かせる一方、獠はそんな香の姿を見て複雑な思いになる。
シティーハンター (アニメ) - Wikipediaより抜粋
↑コチラの劇場版となります。
観たかったモノを100%魅せてくれる。
そんな作品です。
「シティーハンターが名作である事に異論は無いが、20年以上も前の作品を今更観ようとは思わない」
こう思われている方もいる事でしょう。
子供の頃単行本を全巻所持していた私ですが、そんな私でも「今更なぁ・・・」という気持ちが正直ありました。
ですが・・・
シティーハンターという作品を観た事があるのであれば、絶対に観るべきです。
本当に観てよかったです。
開幕10秒で目頭が熱くなりました。
何がって観ればわかります、ズルいですモンw
素晴らしき様式美
20年以上経っても面白さは色褪せず、安心感に包まれます。
唯一の不安要素でした。
アニメの劇場版にありがちな起用です。
ヒロイン役の飯豊まりえさんは声優では無く女優さんなのですが、演技には全く問題ありませんでした。
パーフェクトな仕事です。
お馴染みのキャラは当然登場しますし、
懐かしのギャグ
新宿駅の伝言板は新しくなってますし、
スポンサーへの忖度
超絶カッコいいバトルシーン
もうこれだけでシティーハンターがお好きな方を満足させられると思います。
しかし、それだけで私もオススメはしません。
原作では結構重要キャラだったのに、アニメでは未出演だった教授が登場します。
新要素と言えば、
北条司欲張りセット
私は胸熱を超えて不整脈が出ました。
心臓が弱い方はお気をつけ下さい。
本作は最初から最後まで、シティーハンターという作品の名曲が惜しみなく流れ捲ります。
「流れます」では無く「流れ捲りです」
OPもEDも挿入歌も「ここぞ」というシーンでは必ず流れます。
感動するし嬉しくなるし胸は熱くなるしで、物凄く内容の濃い95分でした。
EDのクレジットの出来も凄まじく良いので、絶対に最後までご視聴下さいませ。
辛口評価で有名な当アニメ紹介の記事ですが、原作となるアニメの評価を超える★4をつけさせて頂きます。
アニメの劇場版というのは本編を観ていないと楽しめないというのが当たり前の常識なのですが、本作は本編未視聴でもお楽しみ頂けますし、これを観てシティーハンターという作品に興味を持って頂ければと思う、というか興味を持つに違いないという確信があります。
元々シティーハンターがお好きな方に対しては★5評価しても良い位の傑作です。
よく「様式美」と言われる本作ですが、思ってた以上の出来栄えに驚嘆する事間違い無しです。
鬼滅の刃の様な旬な作品の劇場版と違って、20年以上前の作品(原作は30年前)でここまで素晴らしいモノを作り上げたのは本当に凄いと思います。
シティーハンターがお好きなは勿論、興味の無い方も是非ご覧になって下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ