アニメ批評その738 失格紋の最強賢者
評価:★★(イリスがいなかったらきつかった)
概要
進行諸島による日本のライトノベル。イラストは風花風花。
サブタイトルは「〜世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました〜」。
略称は「失格紋」。
WEB小説サイト「小説家になろう」で連載中に書籍化された後、肝匠&馮昊(Friendly Land)の作画により『マンガUP!』(スクウェア・エニックス)にてコミカライズされている。
また、派生作品として、主人公の前世を描く『殲滅魔導の最強賢者』が2020年9月より書籍化ならびにコミカライズされている。
「小説家になろう」では、日間・週間・月間・四半期ランキングにて1位を獲得している。
2021年12月時点でシリーズ累計発行部数は500万部を突破している。
あらすじ
とある世界に魔法戦闘を極め、賢者とまで呼ばれた者がいた。
賢者ことガイアスは最強の戦術を求め、世界に存在するあらゆる魔法や戦術を研究し尽くしたが、まだ倒せない強い敵はいると感じ、最終的に導き出された結論は「自分の紋章は魔法戦闘に向かない」という、あまりにも残酷なものであった。
これ以上の成長は望めないと悟ったガイアスは転生魔法を発動し、数千年後にヒルデスハイマー準男爵家の三男・マティアス=ヒルデスハイマーとして転生を果たす。
6歳の誕生日を迎えたマティアスは前世・ガイアスの記憶と知識を取り戻すが、そこで見たものは変わり果てた世界と、信じられないまでに低レベルな魔法理論だった。
異世界転生モノでは無いのですが、なんとなくこーだろうなぁ?と予想のつく内容となっております。
主人公が強すぎるファンタジー系の作品といえばおわかりになるかと思います。
強すぎる賢者とか魔王が環境を変える為に転生して、後年の世界で無双するという作品は他にもたくさんあるので強烈な個性が欲しい処です。
内容は概ね予想通りで、無双→イキり→ハーレム展開という流れです。
個人的にどうかと思った点は、作画や表現の拙さ以上に主人公の教育方針です。
未熟なヒロインや同学年の生徒達に様々な魔法を伝授するのですが、割と目を離す事が多いのです。
経験が少ない者や力の弱い者を目の届かない処で闘わせたり、時には強敵(本作は魔族と争ってます)と闘わせるのは如何なモノかと思いました。
強敵相手に苦戦する同級生のピンチに颯爽と登場する主人公は見せ場というよりかは、ストーリーの拙さを最高に感じてしまう場面でした。こんなクソみたいなストーリーで500万部も売れてるんですか?
そんな風に思っていた私が最後まで視聴出来たのは井澤詩織さん演じるイリスのおかげです。
他の二人のヒロインは正直個性も無く可愛さも感じられませんでしたが、この子だけは別格に可愛かったです。
「お前の好みなんてしらねーよ!」と言われてしまいそうですが、井澤詩織さんは少し抜けた感じのキャラを演じると神がかると思ってます。
イリス以外のキャラには全く魅力を感じませんでした。
学園の教師達も一人くらいは有能な人がいても良かった気がします。
大分辛辣な評価をしてしまいましたが、イリスの可愛さだけはガチです。
それだけでも観る価値はありそうな気がしないでもありません。
ストーリーは★1ですが、イリスの加点が入り★2とさせて頂きます。
ファンの方から「原作はもっといいんだよ!」と言われそうですが、最初の掴みの部分や設定に光る処を全く感じません。
イリス以外に他作品には無い良い処がありましたら、どなたかお教え下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ