アニメ批評その768 宝石の国
「不思議なアニメ」という印象を持っている私です。
いつか観ようと思いつつ、途中までしか視聴していなかったのですが、先にechoさんがレビューしてくれました。
評価:★★★(唯一無二の世界観、美しくも儚い宝石たち)
概要
講談社「アフタヌーン」で連載中、市川春子原作、累計発行部数140万部突破のコミックを原作としたTVアニメ。
今から遠い未来、かつて存在した生物が不死の身体をもつ「宝石」になった世界で、月から飛来する謎の敵“月人”と宝石たちとの激しい戦いを描く、強くてもろくて美しいアクションファンタジー。
2017年TOKYO MX他で放送された。
あらすじ
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。
宝石たちの中で最年少のフォスフォフィライトは、硬度三半とひときわ脆く、靭性も弱くて戦闘に向かない。
また、他の仕事の適性もない。
そのくせ口だけは一丁前という、まさに正真正銘の落ちこぼれだった。
そんなフォスに、三百歳を目前にしてやっと初めての仕事が与えられる。それは、博物誌編纂という仕事。
地味な仕事に不満なフォスだったが、彼はその目で世界を見、様々なことを経験する中で、しだいに大きなうねりに飲み込まれてゆく。
そしてついに、彼は望まぬかたちで、欲しかった“強さ”を手にするのだが──。
フォスフォフィライト
硬度三半。宝石たち中で最年少の三百歳。
ひときわ脆く、靭性も弱いため戦闘にも向かず、何をさせても不器用で役立たずだったが、生まれて初めて博物誌編纂という仕事を与えられる。
シンシャ
硬度二。体から無尽蔵に毒液が出る特異体質のため、他の宝石たちから距離を置き月人の現れない夜の見回りを担当している。
聡明で思慮深い。
ダイヤモンド
硬度十。硬度は最高の十を誇るが、単結晶の為割れやすくボルツに比べて靱性が低い。
恋愛話が大好き。
ボルツ
硬度十。硬度・靱性共に最高の素質を誇る。
戦闘以外興味がなく戦闘狂と呼ばれている。
金剛先生
硬度不明。宝石たちの先生。
あらゆる知識と、月人を一撃で追い払う力を持っている。
独創的な世界観が魅力の3DCGアニメです。
金剛先生と宝石たちは長い年月、月人と呼ばれる仏の様な、神の様な見た目の謎の敵と戦っています。
月人たちは気に入った宝石を見つけると連れ去ってしまうのです。
宝石たちは基本的に鉱石ですので簡単に死ぬ事はありませんが、連れ去られたり、割られたり、砕かれたりして壊れてしまう事はあります。
3DCGで描かれる宝石たちが美しくどこか儚げで、月人たちは豪華絢爛でありながら不気味さもあり非常に上手く表現されていて、世界観も相まってこの作品でしか表現出来ない唯一無二のアニメ作品になっています。
主人公のフォスは口が達者でやかましいくらい明るいキャラクターでキャラ同士の掛け合いも面白いのですが、一方で戦闘シーンでは容赦のないエグいシーンもあったりするので見る人を選ぶ作品だと思います。
3DCGのアニメが苦手な人もいるとは思いますが、宝石たちの無機質な感じと3DCGの相性が思った以上に良いので食わず嫌いせずに見て欲しい作品です。
原作漫画は、作者の体調不良で長い間休載していたのですが、先日連載再開が発表されました(冨樫先生のTwitter開始直後だったのでそれほど話題にはなりませんでしたがw)
連載が進めば2期もあるかも知れません。
楽しみにして待っていたいと思います。
では、良きアニメライフを!