アニメ批評その1013 解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ
評価:★★(杉田さんはやっぱ凄いね)
概要
岡沢六十四による日本のライトノベル作品。
「小説家になろう」にて2018年11月15日から2020年7月30日にかけて連載され、2019年8月2日からはKラノベブックス(講談社)より刊行されている。
イラストはsage・ジョー。
魔王軍から突然解雇され、流れ着いた人間の村で第二の人生を送ることになった主人公を描くファンタジー作品。
2022年11月時点で、累計部数が120万部を突破している。
メディアミックスとして、るれくちぇによるコミカライズの連載が『ヤングマガジンサード』(講談社)にて2019年Vol.9より開始。
その後『月刊ヤングマガジン』(同社)との合併に伴い、同誌にて2021年6号より連載中。
また2023年1月からはテレビアニメが放送中。
あらすじ
四天王グランバーザに拾われて魔族として育てられ、何故か魔法が使えないながらも魔王軍の四天王の補佐として仕事をしていた暗黒兵士のダリエル。
しかしグランバーザが引退し、次の四天王となったバシュバーザに「魔法の使えない魔族は新しい魔王軍には不要」と解雇されてしまう。
森の中を彷徨うなか、人間族のマリーカがモンスターに襲われているところを助け、彼女が住むラクス村に身を寄せることとなる。
その際、魔族には反応しないはずの冒険者の登録が成功。
そこでダリエルは自分が人間族であり、だからこそ魔法が使えなかったと気づく。
更に、人間族特有のオーラに対しては異常なほどの適合があることが分かり、ダリエルはラクス村の一員として生活していくことになる。
解雇された暗黒兵士(30代)のスローなセカンドライフ - Wikipediaより抜粋
タイトルとなろう作品である事を考えると「それなりには楽しませてくれるけど名作という程では無いだろう」といった印象を持って視聴に臨みました。
思った通り、内容的にも作画的にも「それなり」といった処で、タイトルに「スローなセカンドライフ」と入ってる割には結構主人公が戦ってる感じです。
ですが、魔王軍をクビになって途方にくれるダリエル役は杉田智和さんです。
杉田さんが主人公でつまらないという事は考え難いのですが、序盤は少し退屈な展開ばかりでした。
◆本作の見どころ
魔王軍の四天王、特にこの赤髪が無能です。
有能だったダリエルをリストラした事により魔王軍内部では様々な問題が起きるのですが、
魔王軍の人達がダリエルの元に頻繁に遊びに来るのが面白いです。
中には幹部の人間も侵略(?)しに来るのですが、すぐに馴染みます。
勇者の稽古もつけますし、スローライフとは一体w
メインヒロインは藤田茜さん演じるマリーカさんです。
人間族の村娘とは思えない身体能力を有し、
魔王軍の幹部を震え上がらせる程ヤベー女ですが、
ダリエルと結婚して子供を授かります。
この辺はスローライフな感じがして良かったです。
ヒロインは他にもおりますが、私の一押しは冒険者のガシタくんです。
最初はイキり倒しておりましたが、すぐにメス堕ちします。
腹を抱えて笑える様なシーンは無いのですが、結構面白かったシーンはあったと思います。
初見では意味がわからなかったOPも、ある程度視聴するとその面白さがわかる様になってきたりと「低予算だけど何とか視聴者を楽しませよう」という気概が感じられる作品でした。
どこぞのクソアニメとは大違いです。
とはゆえ、やはり杉田さんの力に頼っていた部分は大きかったと思います。
終盤は色々と面白くなってくるのですが、序盤の退屈な展開は杉田さんが演じて無ければ視聴を断念していた可能性があります。
それなりに楽しませては頂きましたが、作画レベルも含めて評価は★2です。
期待して観ると残念な気持ちにはなるけど、期待しないで観ると想像以上に面白くて驚く、といった感じの本作です。
それでは、良きアニメライフをノシ