アニメ批評その933 人間不信の冒険者たちが世界を救うようです
評価:★(冰剣の魔術師の方が遥かにマシ)
概要
富士伸太による日本のライトノベル。
『小説家になろう』にて2019年1月13日から連載。
MFブックス(KADOKAWA)にて2019年9月25日より刊行されている。2019年10月から2023年1月まで川上真樹の作画によるコミカライズが『ComicWalker』(同)にて連載された。
あらすじ
とある日、ニックは歴戦の冒険者パーティーに所属していたものの、父のように慕うリーダーから追放を言い渡された。
仲間たちがきちんとせず、彼らを金勘定や知識面等で支えたものの、横領の濡れ衣を着せられてしまう。
おまけに恋人からも振られてしまい、零落したニックは、偶然に酒場で相席になった元貴族令嬢や破門神官、女竜戦士と意気投合することになる。
3人も誰かに裏切り者にされ、人を信頼できなくなった冒険者たちだった。
この者同士であり、共にやっていこうと考えたニックらは、生き残るために冒険者パーティー「サバイバーズ」を結成することになった。
人間不信である冒険者たちの最強なパーティーの冒険ストーリーが始まろうとする。
人間不信の冒険者たちが世界を救うようです - Wikiwandより抜粋
育ての親ともいえるリーダーから追放を言い渡され、恋人(笑)からもフラれてどん底だった主人公は・・・
ドルヲタになります。
人間不信に陥っていた主人公ですが、紆余曲折を経て新たなパーティーを組みます。
視聴前から大きな期待はしていなかったので、そこそこ楽しめさせてくれればいいかな?程度の心持ちだったのですが・・・
色々と酷すぎました。
◆内容が薄い
皆さんそれなりに辛い過去をお持ちなのですが、この部分が薄っぺらく感じてしまいました。
仲間に裏切られて死にかけた子は可哀そうでしたが、他の人達に関しては「創作物の登場人物としては不幸が足りない」と感じざるを得ませんでした。
凄惨な過去をもったキャラは他作品に大勢おりますので、この程度では感情移入出来なくなってしまった私はサイコパスなのかもしれませんが、何だかんだこの人達は恵まれてる部分があるので絶望するほどの事はありません。
ストーリーも感動出来る場面やカッコいいシーンなどは皆無で、面白いシーンも見つけられませんでした。
偉そうな事を言わせて貰えば「この程度の作品なら私にでも書けそう」だと思ってしまいました。
勿論私は文盲なのでちゃんとした小説なんて書けませんが「この程度なら」と思えてしまうほど、ストーリーも設定もしょぼしょぼなのです。
◆作画がクソ
全体的に作画の手抜きレベルがヤバかったです。
キャラデザももう少しどうにかならなかったのか?とも思いましたし、
見せ処となるべき戦闘シーンでも、良かったと思える場面はありませんでした。
本作最大の見せ場だったであろうキャラ同士が合体する「ユニゾン」も、余りのショボさに視聴意欲がゴリゴリと削られてイク実感をビンビンに感じてしまいました。
アニメレビューとかしていなかったら確実にここで視聴を切っていたと思います。
◆冰剣の魔術師の方が
「今期最大の問題作」
「数年に一度の駄作」
などと呼ばれた「冰剣の魔術師が世界を統べる」ですが、OPやEDの入りの部分は秀逸でしたし、恐らくは少なかったであろう予算内で少しでも良いモノに仕上げようというスタッフの気概が感じられました。
それでも擁護出来ない部分があり最低評価である★1としましたが、冰剣にすらあった良い部分が本作に関しては全くもってないのです。
算数バトルのシーンで笑いを取ろうと思ったのでしょうか?
あのシーンも視聴意欲の低下と共に目眩がした記憶があります。
ここまでつまらないと何故こんな作品をアニメ化したのか?という疑問と、そんなモノを低予算かつ微妙な制作会社に任せたらクソみたいなアニメが出来上がるに決まってるじゃないか!という怒りだけが込み上げてきます。
ワンチャンも無い、絶対に失敗する試みはするべきではありませんし、製作する側も任せる側も視聴させられる側も誰も幸福にはなれません。
2023冬アニメにおいて、最も評価に値したい駄作がこの作品なので皆さんご視聴しない様にご注意下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ