アニメ批評その985 江戸前エルフ
評価:★★★(レッドブルw)
概要
樋口彰彦による日本の漫画作品。
『少年マガジンエッジ』(講談社)にて2019年7月号より連載中。
東京の月島で江戸時代から400年以上続く「高耳神社」を舞台に、異世界から召喚されご神体として祀られてきたエルフと、その巫女としての役割を引き継いだ女子高生による日常コメディが描かれる。
また、作中を通して江戸時代の東京の風習や浮世などを解説している。
メディアミックスとして、2023年4月よりテレビアニメが放送。
異世界から400年以上前に召喚されたエルフですが、
視聴前のイメージが開始2分で崩壊します。
駄エルフと呼ぶのにふさわしく、自堕落でヒキコモリのガチオタです。
そしてこの駄エルフに仕える巫女は16歳の女子高生で、
尾崎由香さんが演じております。
尾崎さんはここ数年アニメ声優としての活動はかなり地味というか消極的に見えたのですが、ここでまさかの主人公役です。
正直最初は少し心配だったのですが、良い演技で安心しました。
◆染み渡る面白さ
本作はコメディー要素強めで面白いシーンが満載なのですが、本当の良さはそこではありません。
感動的なシーンやシリアスなシーンはあるといえばあるし、無いといえば無いです。
直接的なシーンは無いのですが、人の人情的な部分で感動したり、不死のエルフとそうで無い人間との対比とかでシリアスな気分になったりします。
神事も笑いを誘うシーンがありつつも、心が揺り動かされる時もあり、とても味わい深い作品に仕上がってます。
◆魅力的なキャラ達
本作に登場するキャラは全員漏れなく良い人達なのですが、非常に魅力的でもあります。
特に妹ちゃんの可愛さと有能さが異常で、私もこんな妹が欲しい人生でした。
エルフは他にも登場するのですが、コチラも駄エルフで可愛いです。怖くない能登さん
◆ギリギリのネタ
割とギリギリを攻めてきますが、そのまんまのパクりという訳では無いのでセーフでしょうw
◆小清水亜美さんの演技力
エルフ(エルダ)役は小清水亜美さんなのですが、気の抜けた声の演技が素晴らしいです。
私はエウレカのアネモネ役から好きになったクチですが、従来の小清水さんのイメージとは異なった役をここまで完璧にこなせるモノかと驚かされました。
「私エルフだからご利益ないけどな」の台詞に腹筋をヤラれました。
TVアニメ「江戸前エルフ」ノンクレジットED│Cody・Lee(李)「おどる ひかり」
OPも良いのですがEDも人気で、ビジュアルの素晴らしさが秀逸です。
「こんなシーンがあって面白いよ」的な事を言いたくてスクショをたくさん集めたのですが、ネタバレになりそうなので自重しました。
コメディー作品としても非常に面白いと思いますし、それ抜きにしても名作となっても過言ではありません。
徳川家康を「家康くん」と呼ぶエルフなんて他にはいないはずなので、宜しかったご視聴なさって下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ