ウマ娘の脚質の話

2023/12/14 17:00

特定の脚質が強すぎる/弱すぎると感じる事はあるかと思いますが、実際どうなのかについて考えてみました。
イメージ的な話では説得力が無いので、今年開催された対人イベントを参照させて頂きます。

◆チャンミで強かった脚質

今年のチャンミで強かったウマ娘をざっくりと挙げさせて頂きます。

逃げ：マーチャン
先行：フラワー、ゼファー、新カレン、オグリ
追込：団長キングと色々

追込に改造出来れば何でも強かった感じで、マーチャンを追込に改造してる方までおりました。
実際は先行の使用率が高かったみたいですが、強さだけで言えば追込が最強で、差しはかなり厳しい感じでした。

逃げ：ファル子
先行：タルマエ、リッキー、タイキ
追込：デジたん

カプリコーン杯2nd同様追込が最強で、差しが絶望的でした。

逃げ：白キタ、チョコボン、チョコネス、スズカ
先行：クリオグリ

逃げ(特に白キタ)とクリオグリを使っとけば丸いみたいな感じでした。
後ろ脚質は厳しい感じです。

先行：餓狼ナリブ
差し：正月ダイヤ
追込：CB

逃げがかなり厳しく、お正月ダイヤが最も勝ってました。

先行：ヘリオス、チヨノオー、夏タイキ
差し：お嬢
追込：タイシン

ここから星座チャンミでは無くなるのですが、追込のタイシンが神ってました。

逃げ：リッキー、新ファル子
先行：リッキー、新タイキ
差し：デジたん、オグリ

逃げのリッキーが神で、先行がそこそこ、差しは苦しくて、追込は絶望的でした。

先行：白テイオー、オペラオー
差し：ネオユニと色々
追込：CB、凱旋門賞ゴルシ

差しのネオユニが最強で、先行と追込がそれなりという結果でした。
先行は選択肢が多かったのですが、追込はCBがかなり頑張ってたと思います。

◆LoHで強かった脚質

賛否が分かれているLoHの方も振り返ってみます。

逃げ：白キタ、チョコボン、チョコネス
先行：白テイオー、新タマモ、クリオグリ
差し：ネオユニ

LoHは前脚質有利という事で逃げが最強でした。
というか、大体逃げ/先行ばかりになりますよね＾＾；

逃げ：マーチャン、スズカ、新バクシン
先行：オグリ、パール、タイキ、フラワー、新カレン

元々前脚質有利のコースなのに、LoHなので後ろ脚質には人権がありませんでした。

逃げ：新ウンス、黒キタ、チョコネス、チョコボン
先行：水マック、トプロ、餓狼ナリブ
差し：ローレル、正月ダイヤ
追込：CB

LoHなのに割と脚質がバラけておりまして、脚質的なバランスは良い方だったと思います。
最も強かったのは、差しのローレルでした。

逃げ：スズカ、ヘリオス、チョコネス
先行：タイキ・・・あと色々

96傑目指すなら逃げ
プラチナ4狙いなら先行でイケる感じでした。
後ろ脚質は壊滅的です。

◆ここまでのまとめ

11月までに行われた対人イベントで強かった脚質の集計です。
※()内の数字は最強では無いけどそれなりに戦えた回数です。

逃げ：5(3)→合計8回
先行：2(9)→合計11回
差し：3(3)→合計6回
追込：3(3)→合計6回

LoHの影響で前脚質が強くなってるのですが、チャンミだけで集計すれば大きな差はありません。
先行は毎回それなりに戦える脚質ではあるのですが、最強だった回数は最も少ない2回です。
逃げは最強といってもかなりの資産と育成回数が必要になりますので、LoHで96傑を狙わないのであれば無理して使う必要は感じませんし、このくらいの重課金者優遇処置はあっても良いと思います。
「差しが不遇だ」「追込はもう無理ぽ」という声が強いのですが、チャンミだけで考えれば全然そんな事はありませんし、問題があるとすればLoHのレギュレーションがアカンのだと思います。

◆今後のイベントについて

差しが最強で次に先行と言われてます。
逃げは高い完成度が求められ、追込は厳しい印象です。

川崎記念は逃げ/先行が強そうではありますが、有効な加速スキルが少なくて追込の「迫る影」には可能性を感じます。
育成難易度的に追込がどこまでヤレるかは未知数ですが、私は期待しております。
2月は高松宮記念のコースが選択されそうですが、そうなると追込が最強になりそうです。

◆脚質のバランスについて

競馬ゲームですと特定の脚質が強かったり弱かったりするのはよくある話で、バランスを取るのが非常に難しいです。
その点ウマ娘は脚質のバランスがまだ取れてる方です。
後ろ脚質が弱く見えてしまうのはLoHのレギュレーションが、
・前脚質が有利
・格下相手に安定して勝つ必要がある
という理由で、逃げが強く見えるのも同様の理由です。
それと強い弱いの話は選択されるコースに依存しますので、仮に運営が追込が最強のコースしか選択してこなかったら「追込が最強」と言われるでしょうし、逃げが弱いコースしか選択されなかったら「逃げが弱すぎる」となってしまいます。
仮に全ての脚質が同等の強さで、コースの選択もバランス良くなりますと「どの脚質でもいいじゃん！」となって、ゲームの面白味(攻略的な意味で)が薄れたり、課金要素が減ったりしてしまいます。
強すぎ弱すぎは問題ですが、適度な強い弱いはあって然るべきです。

ご自分の推しの子や好きな脚質が恵まれていない事を嘆くのは悪い事ではありません。
しかし、それを「ゲームバランスが悪い」と言うのは違うと思います。
例えば今回の有馬記念チャンミで追込は不遇な脚質ですが、ダート適正Gの子をAにまでもっていったり、追込適性Gのマーチャンを追込魔改造したりする労力に比べれば、有馬で勝ちを狙える追込育成なんて楽な方です。
毎回安定して使える先行は今でこそ不満の出難い脚質ではありますが、昨年までは最弱の脚質と言われてた気がしますし、差しも今年に入ってから磨きが掛かった印象です。
逃げは強い時期が最も長い脚質ですが、LoHのレギュレーションが変わればそうでは無くなりそうな気もします。
直近の数か月だけを見れば特定の脚質が弱く感じてしまうかもですが、そこは年単位で見るべきだと私は思います。