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アニメ批評その1201 悪役令嬢転生おじさん

マイセン

評価:★★★(このジャンルではお手本となりそう)

概要

上山道郎による日本の漫画作品。

『月刊ヤングキングアワーズGH』(少年画報社)にて、2020年5月号より連載中。

52歳の善良なオタク公務員男性がひょんなことから乙女ゲーム世界の悪役令嬢へと異世界転生するコメディ作品。

前世の娘と同世代である登場人物に対して思わず親目線で接したり、前世での豊富な人生経験からくる機転を活かして様々なトラブルを解決することで、本人の意図せぬところで周囲の人々からの評価や好感度が上がっていき、本来のゲームのシナリオとは全く違う人間関係を構築する様を描く。


「次にくるマンガ大賞2020」コミックス部門で4位に入賞した。

2021年1月30日、31日にオンラインイベント「マツリー」が開催され、その中で先行公開された企画「マンガ誌編集長が選ぶ、2020年のイチオシ作品」にて、『月刊ヤングキングアワーズGH』編集長代理の須見武広が選んだ作品は本作である。

メディアミックスとして、2025年1月から3月までテレビアニメが放送された。

あらすじ

屯田林憲三郎は、52歳の公務員。日々の仕事とオタク趣味を両立し、自分同様にオタクな妻・娘との関係良好な家庭を築く充実した人生を送っていたが、トラックに轢かれそうになった子供を身を挺して救った記憶を最後に、気付くと公爵令嬢グレイス・オーヴェルヌ(15歳)になっていた。


自分が異世界転生したこと、そして転生したグレイスが娘のプレイしていた乙女ゲーム「マジカル学園ラブ&ビースト」の悪役令嬢であることは理解したものの、ゲーム内容に関する知識は全くない憲三郎は自分なりに悪役令嬢としての役割を果たし、ゲーム主人公と攻略対象の仲を取り持とうとするが、生来の人の好さとおじさんならではの親目線で接するため、本来ならば嫌われなければいけないゲームの主人公アンナ・ドールに慕われるようになり、ゲームの攻略対象であるイケメンたちからも(憲三郎にそのつもりはないのだが)好かれるようになっていく。

悪役令嬢転生おじさん - Wikipediaより抜粋

屯田林憲三郎(52歳)が事故により異世界転生する話で、15歳の公爵令嬢として活躍します。

乙女ゲーに悪役令嬢として転生した憲三郎ですが、その性格の良さと親目線からヒロインを差し置いてガンガン高感度を上げてゆくのを楽しむ作品です。

類似品が多そうな本作ですが、2025年冬アニメにおいて人気があったのはアニメのクォリティーというよりかは、製作スタッフのセンスが素晴らしかった点にあります。


TVアニメ『悪役令嬢転生おじさん』OP映像|サイダーガール「Choose!!!」

OPのクォリティーは低予算で制作された事が透けて見えるのですが、何となく面白そうな雰囲気が伝わってくる様な感じで、コマ送りを多用していたりする点も気にならない程の出来です。


TVアニメ『悪役令嬢転生おじさん』ノンクレジットED映像|グレイス=憲三郎(CV:井上和彦、CV:M・A・O)「マツケンサンバⅡ」

そしてEDはマツケンサンバというw

予算を掛けずとも、良いOPやEDが出来るというのは素晴らしいと思います。

そんなハイセンスなスタッフに制作された本作がつまらないはずも無く、急に数が出てきて飽和気味になりつつ悪役令嬢モノというジャンルで、不作だったとはゆえそのクールでの人気作となったのは当然の結果といえます。

ちなみに悪役令嬢はM・A・Oさんが演じておりますが、中の人の憲三郎(cv.井上和彦)が心の声役として活躍してくれます。

内容としてはラブコメと見せかけて、完全にコメディーです。

「自分は悪役令嬢なので、ヒロインを目立たせなくては」と常に考えているモノの、ついついちょっとした事で好感度を上げてしまう主人公が面白いという作品です。

主人公の中の人が成熟した大人という事もあり、好感度の上がり方が半端無いのが見ている気持ち良いです。

海外では主人公の太マユが高く評価されている様ですw

珍しい作風では無いけれども、このジャンルでは非常に高いクォリティーであり、予算を掛けずともここまでのアニメを作り上げられるというお手本ともいえる作品です。

悪役令嬢モノは今後は本作を基準とし、これよりも上か下かで判断しようと思います。

「悪役令嬢モノは野猿以外に面白さを感じなかった」という方は是非ご覧になって下さい。

それでは、良きアニメライフをノシ

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