アニメ批評その1211 ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います

評価:★★(コンセプト批判)
概要
香坂マトによる日本のライトノベル。
イラストはがおうが担当している。
公式略称は「ギルます」。
電撃文庫(KADOKAWA)より2021年3月から刊行されている。
2023年8月時点で電子版を含めたシリーズ累計部数は30万部を突破している。
メディアミックスとして優木すずによるコミカライズが『月刊コミック電撃大王』(同社)にて、2021年8月号から連載中。
2025年1月から3月までテレビアニメが放送された。
あらすじ
大都市の冒険者ギルド、イフール・カウンターで受付嬢をするアリナ・クローバー。
受付嬢は公務で仕事と収入が安定している。
しかし、現実は残業と冒険者の対応に日々追われるものだった。
のびのびと暮らすためには、ダンジョンを攻略し事務作業を減らす必要があるので、アリナは自分で攻略しようと考える。
だが、ダンジョンに入れるのは冒険者だけ。
そこでアリナは、受付嬢の仕事は副業禁止だが、一人でこっそり冒険者を始めた。
ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います - Wikipediaより

ギルドの受付嬢という安定した職業に付けてハッピー…

かと思いきや、毎日毎日残業の日々。
何故忙しいかって?
それは冒険者たちがヘボばかりで、ボスを討伐してくれないからです。

「残業したく無いから私がボスを討伐するぞぉ!」

「受付嬢は副業禁止だから一人で討伐するぞ♡」

「獲ったどぉ!」

そうはならんやろw

本作は原作が売れて無い割に、制作会社がCloverWorksだったせいか前評判は高めだったと記憶しております。
主人公の受付嬢は高橋李依さんが演じるという事もあり、私もそれなりには期待していたのですが、何というかコンセプト倒れ感が強くて十分に楽しむ事が出来ませんでした。
◆受付嬢を続ける理由が無い

受付嬢の仕事の良い処は安定した収入が得られる点なのですが、誰も倒せないボスをソロで討伐できる程の戦闘力があったら、冒険者として短期間活動するだけで受付嬢が一生掛けて稼ぐ収入を上回る事が出来そうです。

加えて主人公は、自分の隣人が危険な目に合うのをほっとけるタチでは無いので、猶更冒険者として活躍した方が周りも助かってWINWINな感じになると思います。

それなのに「残業は嫌だ」→「でも冒険者にはなりたくない」と、矛盾はして無いけど効率の悪い生き方をしてるなぁと感じてしまい、感情移入も共感する事も全く出来ませんでした。

例えば40年以上勤務して2億円ぐらい稼ぐのと、1年で20億円稼ぐのとどちらが良いか?と問われれば、危険が無ければ誰でも後者を選ぶはずです。
主人公はソロでボス討伐する程の猛者であり、危険を顧みない無謀な人物でもありますので「安定を望みます」と言われても説得力がありません。
◆せっかく可愛いのに

ビジュアル的には可愛い主人公ですが、色恋に疎く、オッサンみたいな休日を過ごしたがる処がある上に、身体能力も性格も男勝りな感じです。
見た目も声も可愛いので、もう少し女性らしさがあれば…
いや、高橋さんの逞しい声も良かったので、そこを改善しても良くはならなかったかもですね。

脚を強調するアングルが多かったモノも、もう少し叡智な感じでも良かったかも?というご意見もよく目にしました。

またはラブコメ要素を強くした方が良かったのでは?という声もありましたが、結局コンセプト倒れな処はどうしようも無く、戦闘力が突出して高い主人公がもっとヤル気を出して戦えばいいだけじゃん?という話に帰結します。

「残業というか労働するのが嫌だったら、短期間で稼いでファイアすればええやんか?」と思うだけで、それが出来るのにヤラない主人公に「コイツ馬鹿だな」と思うだけです。
あと17歳で新人では無いという事は、まともな教育を受けなくてもギルドの受付嬢にはなれるんだなぁ…とか、強大な敵がいるのに格下のボスも討伐出来ないヘボ冒険者しかいない町から引っ越した方が良いのでは?とか色々と思う処があります。

受付嬢が可愛かったので最低評価は避けますが、原作が宜しく無かったかな?というのが私の評価です。
それでは、良きアニメライフをノシ