アニメ批評その518 BOYS BE…
評価:★(アニメ化するのが遅すぎ)
原作概要
基本的に登場人物や舞台(学校)がエピソード毎に変動し完結するオムニバス方式の作品であり、主にへたれな男子高校生・中学生の主人公が日常生活においてクラスメイトや幼馴染など身近にいる女性を恋愛対象と意識するようになり、痴話喧嘩やすれ違いを経て恋仲として親交を深めていく様を、女性の心理描写を交えながら主人公の目線で繰り広げるストーリーとなっている。
殆どのエピソードがハッピーエンドとなっているが、これは連載初期にバッドエンドのストーリーを混ぜたところ、読者アンケートの得票数が下がったため、基本的にハッピーエンドとする方針になったことによる。
作風は純愛に徹しているが、主人公が女性キャラに興味を抱くきっかけがパンチラやブラチラなどのチラリズムであったり、アクシデントで乳房に触れる・押し倒すなどのお色気漫画的な描写は多い。
勃起・エロ本・エロビデオ・自慰など主人公の思春期男子に纏わる生理現象(下ネタ)を赤裸々に絡めた話や、単純に異性の身体やおしゃれに興味を抱くエピソード、彼女との初体験(童貞喪失)を主題にした話も散見している。
恋愛関係は基本的にキスあるいは性行為の未遂で完結であるが、ごくごく一部のエピソードでは場の流れで性行為をやり遂げてしまうものもある(具体的な性描写は無い)。
女性と親しくなるきっかけとして、主人公たち(未成年)の飲酒も数多く描写されていた。
原作の漫画は1991年~2000年(続編が2001年まで)まで連載された作品でした。
当時かなり人気があり単行本もシリーズで2000万部を突破しているそうです。
にも拘わらず、アニメの放送は2000年(全13話)で人気も出ませんでした。
人気絶頂期に放送していたらもっと人気は出ていたと思います。
で、重要なのは今観て楽しめるかどうかです。
作画面に関してはご覧の通りです。
2000年制作という事を考えれば仕方がありません。
内容に関しては、人気のある原作連載当時でもアンチが多く「子供のおままごと」といった辛辣なご意見も少なくはありませんでした。
最近のアニメはエッチな描写がかなり過激になっておりますし、レベルの高いラブコメ作品も多々ありますので、今この作品を観てドキドキする事が出来るか?と聞かれるとかなり厳しいのではないか、と思ってしまいます。
おじさんが観て「懐かしいなぁ!」という楽しみ方は出来るかもしれませんが、初見で今観る程の作品では無いと思います。
Boys Be op
OPは意味がわからないレベルの酷さです。
予算が少なかったのは何となくわかるのですが、これは流行らせる気ゼロだった事がうかがえます。
ディスり捲りの記事となってしまいましたが、個人的には青春時代の思い入れのある作品です(原作の漫画はですが)
しかし「今初見で観て楽しめる人が割合的に多いか少ないか?」の批評記事なので、評価としては★1とさせて頂きます。
それでは、良きアニメライフをノシ