アニメ批評その387 キン肉マン
評価:★★★(未だに根強いファンが大勢います)
原作概要
集英社の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』において、1979年22号(1979年5月28日号)から1987年21号(1987年5月4日号)まで連載。
日本に住む人間を超越した存在・超人のキン肉マンことキン肉スグルが、仲間の正義超人と共に、次々に立ちはだかる強敵とリング上で戦っていく、プロレス系格闘漫画。
ゆでたまごのデビュー作であり、代表作でもある。
基本的に全ての戦いはプロレスを基礎としたリング上で行われる対等(1対1、タッグマッチなど)の戦いによって行われる。
残虐超人・悪魔超人などと言われる超人たちであってもこの点は基本的に順守しており、リング外での奇襲や闇討ちなどはごくまれにしかない。
戦うことによって形成される友情の美しさを主眼においており、敵役として登場したキャラクター(ウォーズマン・バッファローマン・アシュラマン)たちが主人公たちとの戦いの末に仲間になるのが一つのパターンとなっている。
また当初は「ダメ超人」と人々にバカにされながらも、地球の平和を守りたいと戦い続けた主人公の成長していく姿も描いている。
当初は変身ヒーローを題材としたギャグ漫画(『ウルトラマン』のパロディ)であったが、第28話にて始まった第20回超人オリンピック編から格闘路線にストーリーを変更して人気を博す。
格闘ものに転向してからもしばらくはギャグ色の濃い内容だったが、中盤以降はシリアスな戦闘が中心となり、終盤になるとギャグ的要素はほとんど無くなっていった。
本作の特色として、伏線や物語の整合性などを考えず、その場の盛り上がりを重視した荒唐無稽な展開の数々が挙げられる。
これは「細かい設定にこだわっていると、結果として内容がつまらなくなる」との作者の考えのためであり、より良い設定を思いつけば、あえて過去の設定は切り捨てるという。
そのため、作中には多くの矛盾点があるものの、それが逆に今もなお愛される所以となっており、作者自身も「ツッコミ所が多いほうが読者が親近感を持ってくれる」と語っている。
シリーズ累計発行部数は7500万部以上。
伝説のアニメのご紹介です。
正直何をどう書こうか何日も悩みました^^;
初見の方が最初から観たら凄く驚くと思うんですよね。
キン肉マンが空飛んでるし、巨大化するしw
「プロレスのアニメじゃないの?」って思うに違いありません。
最初はギャグ色が強く、ヒーローモノとして描かれてました。
本作は1期が137話、2期が46話の全183話もあります。
各章をご紹介しますので、気に入った所だけご視聴頂ければと思います。
怪獣退治編
キン肉マンが怪獣と戦う章です。
テリーマン(キン肉マンのマブダチ)なんて銃で敵を倒しますw
ギャグ色が強すぎるので、最初ではありますが別に観なくても構いません。
第20回超人オリンピック編
原作もここから人気が出ました。
観始めるなら、ここからが良さそうな気がします。
※まだギャグ色が強いです。
世界遠征編
キン肉マンの師となる人物が登場します。
ここは観ておくべきでしょう。
第21回超人オリンピック編
便器をモチーフにした超人(ベンキーマン)や
お茶を飲まれて死ぬ超人(ティーパックマン)など面白キャラが多数登場しますが、残虐というかショッキングなシーンもあり非常に面白いです。
ここら辺からはもうバトルモノ色がかなり強くなってます。
言うまでも無く必見です。
7人の悪魔超人編
凄く強い超人が出てきます。
何気に先程から「超人」という言葉を使用してますが、キン肉マンに出てくるファイターの大半は超人だと思ってくれて構いません。
キン肉マンとその仲間達は「正義超人」
悪者は「残虐超人」とか「悪魔超人」とかがいます。
たまに超人のフリをした普通の人間とかが出てきます。
ちなみに7人の悪魔超人編はご覧になって下さい。
※有名超人のバッファローマンが出てくる為
黄金のマスク編
「金」ってw
今観ると笑えますねw
7人の悪魔超人編の続きで、更に強い超人が出てきます。
「設定がおかしいだろぉ!?」とか細かい事は気にしないのがキン肉マンをお楽しみになるコツです。
これも視聴して下さい。
アシュラマンが出てきますからね!
夢の超人タッグ編
個人的に一番好きだったのはこの「夢の超人タッグ編」です。
キン肉マンはマブダチのテリーマンとタッグを組む訳ですが、他のタッグがもう熱々で「え!?その二人が手を組むの!?」という組み合わせばかりで本当に面白かったです。
いや、面白いです。
再起不能になった人がピンピンしてたり、死んだキャラが生き返ってたりしてますが些細な事です。
細かい事は気にしないのがキン肉マンをお楽しみになるコツです。
ザ・サイコー超人の挑戦編
観なくてもいいです。
地獄の極悪超人編
観なくてもいいです。
キン肉星王位争奪編
ここからが第2期です。
キン肉マンの熱い所が全部詰まってます。
5人1チームで戦う訳ですから、ただでさえ熱かったタッグバトルの2.5倍熱いです(キン肉マンにありがちな計算法)
キン肉マンという作品の集大成とも言える章なので、これを観ずしてキン肉マンは語れません。
他にも特別版とか劇場版とかキン肉マン二世とかありますが、それはまた別の機会で触れさせて頂きます。
ちなみにキン肉マンの声優はケンシロウや冴羽獠役で有名な神谷明さんです。
ツッコミ所を楽しむ作品
本作はツッコミ所満載です。
これは原作の一コマですが、ここに至るまでの経緯をご説明します。
キン肉マンソルジャー(以下ソルジャー)という人が、立てこもる強盗から人質の子供を救出する場面です。
覆面超人のソルジャーがそのまま突入しては強盗を刺激してしまう為、牧師に変装し強盗を油断させる作戦に出ます。
※ソルジャーは覆面超人の為、服装は牧師でもフルフェイスの迷彩マスクをつけたままの状態です。
これに対する前述の四人の反応が、
そうか ほかの者なら強盗を刺激するかもしれんが、神の使いである牧師なら強盗も気をゆるしてしまう!!
なんという冷静で的確な判断力なんだ!!
となります。
非常に重要な場面なのですが、ツッコミ所満載な変装で救出に向かうソルジャーをバックに、感嘆しきった四人のバストアップという図が笑いを誘います。
しかも変装に至るまでの経過が、
・ソルジャー自身のコスチュームである迷彩ツナギ(ノースリーブ)の腰から上を破く(アニメ版では少し異なります)
↓
・何故か黒いペンキに浸す
↓
・何故か長袖ロング丈のスータンになる
↓
・何故か速乾性なので浸した直後でも着ることができる
↓
・何故かどこからともなくロザリオと聖書が現れる
という目を疑う様な流れとなっております。
この無茶苦茶とも言える展開が本作の面白い所です。
無茶苦茶や設定矛盾にうるさい私ではありますが、ギャグ調の作品なら全然問題無いと思ってます。
ギャグモノではありませんが(?)、機動武闘伝Gガンダムで人間が素手でモビルスーツと戦うとかありましたが、Gガンダムはそれが許される風潮があるというか「ぁあ、そういう感じなんだな」というのが視聴者にわかりやすく伝わった作品だと思います。
キン肉マンもそれが許される風潮は当時からありまして「ゆでたまご(作者)理論」(ゆで理論)という言葉で片付けられます(片付けてました)
私の周りだけかもしれませんが、子供の頃「北斗の拳」「キャプテン翼」「聖闘士星矢」「ドラゴンボール」などの超人気作でも「観た事無い!」という方は少数おりましたが、キン肉マンに関しては観た事無いとか言う小学生は一人もいませんでした。
それ位に凄い作品だったのです。
そして現在キン肉マンは連載中です(2011年に復活)
アニメが再び始まる可能性は十分にあります。
過去の名作ではなく、現在も続いてる伝説の作品なので興味を持たれた方は、
dアニメストアとかで視聴するとお得だと思います。
最後に
キン肉マンはブ男に見えるかもしれませんが、本当はイケメンです。
それでは、良きアニメライフをノシ