アニメ批評その481 魔女の旅々
評価:★★★(時折重い話があります)
作風
本作は魔法が存在する中世に似た世界を舞台とし、その世界で旅する魔女イレイナが様々な場所や人を訪れる連作短編集であり、一つ一つの話は長くとも中編程度である。
基本的には一話完結だが、話と話に繋がりがある場合があり、第3巻では短編集でありながら各話に伏線を交え、見方によっては長編のようにも読めるという形式になっている。
物語は基本的にイレイナ、あるいはその他の人物の一人称で語られ、三人称視点は用いられない。
制作
2014年にAmazon Kindleで公開したが、売れ行きは順調ではなかった。
作者自身が2ちゃんねるのニュース速報VIP板で本作を宣伝するスレッドを立てた所、 ニュースまとめサイトに取り上げられて一躍話題の作品となる。
その後、GA文庫の編集者によって大幅加筆修正された形で、GAノベル(SBクリエイティブ)より2016年4月から刊行されている。
本作を連作形式にした理由については、読者が気軽に読んでもらうようにすることと、明るい話と暗い話の両方を書きたかったと、前述のインタビューの中で説明している。
なお、タイトルの「旅々(たびたび)」という単語は、当初にタイトルとする予定だった「魔女の旅」では安直すぎ、他のものと被る恐れがあると考えた作者による造語である。
才能がある為、若くして魔女になった女の子の物語です。
旅先で色んな人と出会い、様々な体験をします。
視聴前は「可愛らしい魔女見習いの萌えアニメかな?」くらいの認識で、ゲームをしながら暇つぶしに視聴しよう・・・くらいの期待度でした。
が、
ほのぼのするストーリーもありつつ、かなり刺激的な表現が含まれる回や悲しい気持ちになる回が結構ありまして、とても楽しく視聴させて頂きました。
師匠は素敵な魔女ですし、
ポンコツのサヤも可愛かったと思います。
(百合要素もあります)
しかし、萌えやギャグ的な面白さを期待して視聴すると肩透かしを食らうというか、いい意味でも悪い意味でも思ってたのと違う!となるはずです。
主人公のイレイナは善人という訳では無く、自分の欲望に忠実です。
決して悪人では無いのですが、かなりドライな所があります。
そこが他のアニメの主人公とは異なる点であり、好みの分かれる所だと思います。
あとは、結構残酷な話や描写がありますのでそういったモノが苦手な方にはオススメ出来ません。
「美女」を自称する位の自信家な所はまぁ良いのですが、それを物語の冒頭で聞かされるとイラっとしたのですが、そこは是非ご視聴して頂いて共感を得たい所ではあります。
戦闘シーンとかもありますし、多くの方がイメージされてそうなよくある作品では無いという事をここに記しておきます。
結論として、グロや胸糞悪い話が苦手な方以外にはオススメ!という事です。
予備知識無しで全く期待していなかった私ですが、素敵な作品と出会えてラッキーでした。
皆さんも是非ご視聴なさって下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ