アニメ批評その521 逮捕しちゃうぞ
評価:★★(4クールは長過ぎ)
概要
『逮捕しちゃうぞ』(たいほしちゃうぞ)は、藤島康介の漫画作品『逮捕しちゃうぞ』を原作としたアニメ作品。
美人婦人警官(女性警察官)コンビを主人公とするコメディー。アクション、カーチェイス、メカなどの要素が満載で、日本国外でも人気が高い。
発行部数700万部。
1994年にOVA化されたのが最初で、その後何度か続編に当たるテレビアニメが製作され、いずれもTBS系にて放送されている(一部関東ローカル放送のものもあり)。
いずれも制作はスタジオディーン。
1999年には劇場版アニメも公開された。
2007年10月には最新作として6年ぶりに深夜枠のテレビアニメで復活(『フルスロットル』)し、TBSとBS-iで放送された。
作者である藤島康介がオートバイファンなだけあり、作中でのメカやエンジン描写、カーアクションシーンは非常にリアルに描かれており現実味とスリル感がある。
アニメ版も同様にメカニックには非常にこだわって描かれている。
単行本の最後尾に車またはバイクの解説がある。
また、メカ技術に関する考証のみならず、警察という部分社会に関する描写からも藤島流のリアリズムを垣間見ることができる。
パトカーや白バイ、ミニバイクやミニパトなど、車輌ももちろんこだわって描かれているが、舞台となる警察署、交通課などの空間描写、人間関係、ディテールなどにも手抜きはみられず、メインの登場人物たちの生活空間として十分なリアリティを持ちうるように配慮された描写となっている。
藤島にとっては初の警察物作品であったが、この作品を描くにあたって事前に警察内部の雰囲気や制度、職場環境や警察官の仕事風景などを重点的に取材したようである。
ストーリーのコンセプトは時には荒唐無稽な展開もある「ロマンティック系ポリスコメディ」だが、基本設定は地に足の付いた作風なので日常世界を舞台としたロマンティック路線といえる。
また、架空の都市や地域を舞台とする漫画が多い中で、実在する地域(東京都墨田区)を舞台としたことや、警察描写も青少年向けコミックとしては繊細で概ね現実離れせずに描いている点が、読者・視聴者に親近感を与え、より人気も高まった。
「ああっ女神さまっ」で有名な藤島康介先生の代表作です。
婦警二人を中心とした作品で、大体の話が1話完結型です。
ジャンルとしては日常&ラブコメ&コメディです。
かなりノリのイイ作品ではありますが、漫画版は1986年 - 1992年でアニメは1994年9月24日 - 2008年と古めなので、今観ると少々古臭さを感じてしまいます。
カーアクションのシーンはなかなかの出来栄えで、そういった所も評価はしたい所ではあるのですが・・・
中弛みが半端無いのが本作の欠点です。
しかも話数が非常に多く、OVAを含めますと全部で4クール122話もあります。
劇場版もありますし、全て視聴しようとすると結構億劫です。
しかし、婦警モノのアニメは非常に少ないジャンルですし、当時は人気のあった作品なのでその点を考慮し評価は★2とさせて頂きます。
まぁ途中から観ても何となくわかるというか、楽しめますので全部観ようとしなくても良いかもしれません。
それでは、良きアニメライフをノシ