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アニメ批評その732 時光代理人 -LINK CLICK-

「中華アニメでこのキャラデザかぁ・・・パス」という事で未視聴の私でしたが、echoさんが高評価してました。
レビュアーは水曜日担当のechoさんでっす。

評価:★★★(中華アニメの最高傑作)

概要

時光代理人 -LINK CLICK-は、瀾映画による中国のWebアニメ。

2021年4月bilibiliにて配信された。

世界展開としてFunimationでオリジナル版が配信されており、日本では2022年1月よりTOKYO MXほかにて日本語吹替版が放送されている。

サスペンス、SFの要素に涙を誘う人間ドラマを融合させた本作は公開後瞬く間に人気を集め、

世界規模のアニメ・マンガコミュニティ「MyAnimeList」では、勢いに乗る中国アニメの中でも最高位を記録。

bilibili動画では9.8点という圧倒的高評価を獲得し、配信開始わずか4か月で総再生回数1.6億回を突破した。

あらすじ

繁華街の一角に佇む写真館「時光写真館」。

その写真館を経営するのはトキ(程小時)とヒカル(陸光)という二人の男。

トキは「写真の撮影者の意識にリンクし、写真の世界に入りその中で行動することができる能力」、ヒカルは「その写真の撮影後12時間内の出来事を把握できる能力」を用い調査に当たる。

トキは「過去を問うな、未来を聞くな」という二つの条件と『絶対に過去の改変をしてはならない』というルールの元、依頼を成し遂げていくが、正義感が強いトキはつい過去に干渉し、少しずつ未来を変えてしまう。

トキ/程小時
特殊な依頼を請け負う「時光写真館」の店主。
気だるげな雰囲気とは裏腹に、正義感が強く直情的な性格で、衝動に駆られてミッションに支障をきたすことも。
写真の世界に“ダイブ”し、撮影者の精神に乗り移る能力を持つ。

ヒカル/陸光
トキとともに「時光写真館」を経営する大人びた青年。
冷静沈着で、感情に左右されずに任務を全うすることを心掛ける。
写真の世界で12時間以内に起きた出来事を把握する能力を持ち、“ダイブ”中のトキと意思疎通できる。

リン/喬苓
写真館の大家の娘でトキの幼馴染み。
明るく活発な性格で、責任感の強い女性。
クライアントからの依頼窓口として2人の商売を手伝いながら、家賃を徴収している。


中国発のサスペンスアニメです。
写真館を営むトキとヒカルはそれぞれ写真の中に入り込む能力と、写真の中の世界を見る能力を持っていて、その能力を使って依頼者からの依頼をこなしていくというストーリーです。
今までの中華アニメというと、日本のアニメのパチモンみたいなアニメか、宮廷物だったり妖術を使うようなアニメだったり、名作と言われるものでもBLアニメだったりしていまいち入り込めないものが多かったのですが・・・
今作は日本のアニメにも劣らないクオリティの高いアニメでした。
キャラクターデザインはちょっと特殊なのですが、アニメーションの動きが良く、演出や音楽の使い方もオシャレで洗練されているので特に気になることなく見られます。
ストーリーも伏線のはり方や緊迫感の出し方が上手くてぐいぐい引き込まれます。
若干ツッコミどころやキャラクターの行動に違和感を感じるところもあるのですが、ストーリーの展開の面白さと何より(中国人だから)文化が違うからなぁ…で納得させられてしまうのがちょっとずるい気はしますw
日本とはちょっと文化感や倫理観が違うところが見られるのも、今作の楽しみ方の一つだと思います。

なんにせよ、中国アニメの将来性を感じるアニメでした。
中国では2期制作も決定しています(というより分割2クールの1クール目という立ち位置の作品)
私も日本語吹き替え版が出れば2期も見たいと思います。
サスペンス、SF好きな方にはおススメのアニメです。
中華アニメと食わず嫌いはせずに、ぜひ一度ご覧になって下さい。
では、良きアニメライフを!

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