アニメ批評その1007 天国大魔境
良作だとは聞いていたのですが、ディズニー+独占配信・・・
ニコ動(有料)+dアニメ+アマプラ+abema+ネトフリにまで加入している私ですが、流石にこれ以上増やす気はありません^^;
という事で、ディズニー+に加入しているechoさんの出番です。
評価:★★★(近未来ミステリーとポストアポカリプスな世界の冒険物語を行ったり来たり、先が気になる展開が魅力)
概要
天国大魔境は、月刊アフタヌーンで連載中の漫画を原作としたTVアニメ。
文明崩壊後の日本を生きる少年少女達にまつわる謎を描く近未来ポストアポカリプス作品。
密室サスペンスである天国編とマルとキルコのロードムービーである魔境編が同時進行していく独特のストーリー展開を見せる。
「このマンガがすごい!2019」ではオトコ編第1位にランクインした。
2023年4月からTOKYO MXほかにて放送された
あらすじ
『大災害』によって文明が崩壊し、十数年が経過した近未来の日本。
外の世界に憧れるトキオは施設の裏側を、マルとキルコおねぇちゃんは『天国』の正体を探索する。
各々の冒険は、やがて点と点を結ぶように一筋の線となってゆく。
環境の整った清潔な学園と荒廃した未来の日本、ふたつの世界を行き来する。石黒正数ワールド全開のSFアドベンチャー。
「それでも町は廻っている」の石黒正数先生が、今アフタヌーンで連載している漫画が原作です。
2つの世界を行ったり来たりするストーリー構成になっていて、壁に囲まれた謎の施設で暮らす少年少女が描かれる天国側と、文明が崩壊した世界を旅するキルコとマルを描く魔境側が同時進行でストーリーが展開していきます。
天国側は近未来的な世界観で、隔絶された施設に数十人の少年少女が生活しています。
AIロボットなども出てきますし、ストーリーが進むと子供たちは不思議な能力を持っている事も示されていきます。
この施設は何なのか?何のために子供たちだけで隔離されているのか?なぜ不思議な能力を持っているのか?様々な謎を提示していきます。
一方、魔境側は文明の崩壊したポストアポカリプスな世界観の日本で「天国」と呼ばれる場所を探すキルコとマルのロードムービーになっています。
キルコとマルの掛け合いが楽しいのですが、不思議な能力を持つ怪物が徘徊していたり、治安がもの凄く悪かったりします。
見進めていくと、この2つの世界がつながっていていずれ交わっていくのが分かってきます。
2つの世界がどのように繋がるのかを予想しながら見ていくのが楽しい作品です。
まだ漫画が完結していないので、謎はほとんど解明されないまま終わってしまいましたが、注意深く見ていくと結構ヒントは出ているので、そことそこが繋がるのか!とか、あれってそういう事?って驚きがあるのでしっかり見ていくとより楽しめると思います。
作画もかなり良く、鬼滅の刃や進撃の巨人に次ぐレベルです。
それもそのはずディズニー+独占という事で、かなりお金をかけて作られているみたいです。
ディズニー+独占だと見る為の敷居が上がっちゃうので、話題になりづらく、見逃してしまうともう見られないって人も多いのでその辺は迷惑なんですが、クオリティが高いアニメが多いんですよね…。
★4を付けたいくらいのクオリティなのですが、独占配信なのと、風呂敷を広げたまま終わってしまったので★3とさせていただきます。
後半、衝撃展開もありますので、見られる人はぜひ見てほしい作品です。
まだ原作ストックが足りていないようですが、いつか2期も見られる事を期待したいですね。
では、良きアニメライフを!