アニメ批評その1064 天元突破グレンラガン
評価:★★★(ドリルと合体は男の浪漫)
概要
ガイナックス・アニプレックス・コナミデジタルエンタテインメント製作の日本のロボットアニメ作品。
全27話として、2007年4月1日から同年9月30日まで、テレビ東京系列局で毎週日曜8時30分〜9時00分に放送された。
16:9比率ハイビジョンサイズで制作されており、アナログ放送でもレターボックス16:9比率で放送されている。
本作はガイナックスが単独でアニメーション制作をした初のアニメ作品である。
あらすじ
これは、まだ自分の運命に気づかぬ一人の男の物語。
地下で暮らすジーハ村の少年シモンは、いつものように得意な穴掘りをしていると、光る小さなドリルと巨大な顔を見つける。その時、突如として村の天井が崩れ、巨大なロボットとライフルを持った少女・ヨーコが落ちてきた。
騒ぎの中、シモンは兄貴分と慕うカミナとヨーコと共に巨大な顔に乗り込み、コックピットに小さなドリルを差し込むと、その顔はロボット=ガンメンとなって姿を現した。
シモン達はラガンと名付けたガンメンで、襲いかかる敵ガンメンを打ち破ると、勢いそのままに地盤を突き割り地上へと飛び出す。
カミナは人間を襲う獣人からガンメンを奪い、グレンと名付け、ラガンと合体して「グレンラガン」となる。
一行は獣人の本拠地を目指して地上を旅する。
カミナの元に集まった「大グレン団」はついに要塞型ガンメン・ダイガンザンとの決戦を迎える。
本作は名作として語られる一方で「駄作」「好きになれない」「作画崩壊が酷い」といったマイナス意見も多数聞かれる作品です。
確かに当時も古臭さを感じましたし、作画崩壊もかなり酷かったと思います。
ですが、それを忘れさせる熱さがある作品で、感動的なシーンやカッコいいシーンもあるのですが、とにかくそんな事よりも熱量が凄いのです。
序盤は主人公のシモンは非常に頼りない少年なのですが、その分兄貴分のカミナが大変魅力的に感じられます。
序盤に関しては完全にカミナが主人公です。
そしてこのオッパイヨーコがエロくて当時のチビッ子達の性癖を狂わせた元凶・・・
いや、大変魅力的なキャラで視聴意欲をそそりました。
人気のロボアニメといえばガンダムSEEDやコードギアスなどが挙げられていた当時に、こんな時代遅れな武骨なロボットで、しかも名称が「ガンメン」です。
主人公機のメインウエポンがドリルという、昭和チックな感じが好き嫌いの分かれる要因だったと思います。
で、今この作品を観て楽しめるのか?という問いには、正直答えに窮します。
当時もでしたが、完全に好き嫌いの分かれる作品なので、スーパーロボット系のアニメに抵抗が無ければ大丈夫なのでは?としか申せません。
本作はテレビアニメとして全27話で制作されましたが、総集編として制作された劇場版(紅蓮篇と螺巌篇)がありますので、初見の方はそちらをご覧になった方が良さそうです。
単純に視聴時間が短くて済みますし、テレビ版にあった作画の酷いシーンが全て修正され、間延びや無駄と思われるギャグ回などもカットされてます。
テレビ版をご視聴なさった方は「総集編なら観なくてもいいかな?」と思われるかもですが、編集が神がかってますので是非ご覧になって頂きたいです。
欲を言えば最初にテレビ版をご覧になってから劇場版の視聴に臨んで頂きたい処なのですが、ちょっとハードルが高そうなのでやはり劇場版の方をオススメしておきます^^;
全27話のアニメを2回の劇場版に収めると内容的に駆け足になり過ぎなのでは?と危惧しましたが、テレビ版の方が無駄(失礼)なシーンが多かったので、無理なくスッキリと収まった感じですし、熱量が上がった感もあります。
敢えて内容については深く触れませんでしたが、極力ネタバレしたく無いという配慮です(手抜きじゃないよw)
ショボい主人公が成長する様と、ヨーコのおっπと、小西克幸さん演じるカミナのカッコよさを多くの方と共有したいと思ってます。
初見の方はテレビ版だと3話になるグレンとラガンの初合体シーンまではご視聴なさって下さい。
色んな意味で衝撃を受けると思いますw
本作はコナミが子会社のKPIにパチンコ台を作らせたくて企画されたという噂がありましたが、それも含めメディア展開が下手だったという印象です。
ゲーム化やコラボ、グッツ販売などが上手くいってれば、もっと有名なタイトルになれた様な気がしないでもありません。
【画質テスト】 天元突破グレンラガン OP
しょこたんが歌ったOPも人気がありましたしね。
賛否のある作品ですが、私は大好きです。
それでは、良きドリルライフをノシ