評価：★★(みんなが求めていたモノと違う)

概要

『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』（うちあげはなび したからみるか よこからみるか）は、1993年にフジテレビで放送された岩井俊二監督のテレビドラマ作品。

また、1995年に公開された映画作品。

2017年8月18日、この作品を原作としたアニメ映画が公開された。

総監督は新房昭之、脚本は大根仁が担当。

なお、岩井俊二も打ち合わせに参加しており、アイデアを提供している。

あらすじ

海辺の町、茂下（もしも）町。8月1日は中学校の登校日で夜はお祭りと花火大会がある。

その日の朝、中学1年生の及川なずなは海辺で不思議な「玉」を拾う。

登校したなずなは担任の三浦先生に母親からの手紙を渡す。

手紙は母親の再婚により夏休み中に引っ越しするという内容だった。

島田典道はクラスメイトの安曇祐介から、なずなに告白したいとふざけ半分で打ち明けられる。

二人がプール掃除に行くと水着姿のなずながいた。

3人は50メートルプールで競争し、先にゴールした祐介は、なずなから花火大会に誘われ、夕方5時に迎えに行くと言われる。

足を怪我して負けた典道は気が付かない。

クラスでは男子グループが打ち上げ花火は横から見ると丸いか平べったいかで議論になり、茂下灯台に見に行くことになった。

なずなの誘いに怖気づいた祐介は、典道に足の怪我を自分の父親の病院で診てもらうよう仕向け、なずなとの約束を破って灯台に行ってしまう。

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか? - Wikipediaより抜粋

ヒロインの及川なずなちゃんですが、誰かに似てますねぇ～

似てますねぇ～
制作会社がシャフトなので、仕方無いと言えば仕方ありません。
がはらさんが大好きな私ですが、世間の反応はあまり宜しくはありませんでした。
非オタ→オタクっぽい気持ち悪いアニメ
オタ→シャフト臭が強くて入り込めない
大体こんな感想でした。

こうして見ると可愛いなずなちゃんですが、

cv.広瀬すず
広瀬さんに恨みはありませんが、劇場版アニメにアリガチな芸能人起用です。
他の声優さんが実力のある方ばかりなので、まぁ残念な感じになっちゃてます。

で、内容についてですが、個人的には思って程の酷さは感じませんでした。
作画はかなりレベルが高いですし、シャフトらしさというか、女の子がイヤらしい可愛い感じなのが個人的には好きです。
が、多くの方が求めていたモノと違うという事はわかりました。
きっと多くの方は「君の名は。」の様な壮大かつ感動的なラブストーリーを期待していたと思います。
本作にはそういった要素が無いとは申しませんが、かなり薄いと言わざるを得ません。
また、主人公の声優が菅田将暉さんでヒロインが広瀬すずさんな訳ですから、ターゲット層はオタクでは無く一般層のはずなのですが、

どう考えてもオタク向けとしか思えない表現が多々あります。

玉について

物語を加速させる謎アイテムの玉についてですが、「展開が唐突過ぎる」とか「リゼロのパクり」「原作には無いモノを入れるな」などと言われてますが、これは特に悪く無いと思ってます。
「君の名は。」だって男女が入れ替わったりしますしね。
細かい事は気にしなくて良いです。
「長々と同じ様なシーンを繰り返す必要性を感じない」
というご意見も目にしましたが、普段アニメを観ない一般層はこのくらいわかりやすくしないと理解出来ない恐れがありますし、オタクはシュタゲやひぐらしやリゼロで慣れてるでしょうから文句を言いながらも受け入れてくれると思います。

感動不足

玉には罪は無いのです。
しかし、感動的なシーンがあまりにも不足しております。
胸が熱くなる様なシーンもです。
唯一の見どころはなずなちゃんが松田聖子さんの歌を熱唱するシーンくらいです。
このシーンに感動するのは非常に難しく、そもそも意味がわかりません。
映像としてはクォリティーが高いモノだとは思いましたが、コレが最大の見どころとなるとかなり厳しいです。

終わり方もかなり謎でした。
多くの感想やレビューを拝見しましたが、やはり「感動した」という感想はほぼ見かける事も無く「謎過ぎる」というコメントを多く目にしました。
どうしようも無い駄作という評価を受けた本作ですが、映像のクォリティーは非常に高く、何となく雰囲気で楽しめる所はあると思います。
あまりにも悪い世間の評価に引っ張られて酷評する方も多いのですが、本作よりもかなり劣る劇場アニメが多数ある事を考えると最低評価は避け★２が妥当だと判断しました。
色々と勿体無い作品だと思いました。
芸能人の声優起用には反対派の私です。

それでは、良きアニメライフをﾉｼ

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