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アニメ批評その581 ガンドレス

評価:★(闘いは、エクスタシー笑)

概要

『ガンドレス』(GUNDRESS)は、天沢彰原作の日韓合作アニメーション映画。

1999年3月20日に日活配給で東映洋画系の劇場42館で公開されたが、映像が未完成の状態での上映となり、そのことが珍事として話題となった。

題名のガンドレスは、銃(GUN)をドレス(DRESS)のように身にまとっているというエンジェル・アームズ社のメンバーたちを表現した言葉である。

この言葉通り「美少女と銃器・メカアクションの組み合わせ」が基本コンセプトとなっており、そうした作風を得意とする士郎正宗がキャラクター・メカデザイン原案で参加している(デザイン画は画集『イントロンデポ4 バレッツ』に収録されている。

士郎のコメントによると元々はロールプレイングゲーム用企画だったらしい)。

ストーリーは小説版(全3巻)の外伝的要素が強い。

あらすじ

西暦2100年。

ヨコハマ・ベイサイドシティは2度の震災から驚異的に復興し、今や高度な自治権を有する国際都市として、首都・東京を上回る繁栄を謳歌していた。

しかし、繁栄の陰に犯罪はつきもので、テロリストたちによる凶悪犯罪の多発によって、治安は悪化し、市長もまたテロリストの凶弾に倒れる。

新たに市長に就任したウォン=ハイクは、元市警SWAT部隊隊長で現・市長補佐官のゴウマンに新たな治安維持部隊の創設を命じる。

ゴウマンは警察学校での教え子、タカコ・ホウライジに新たな警備会社の創設を依頼し、タカコは異能の美少女たちを集めたエンジェル・アームズ社を創設する。

エンジェル・アームズ社のメンバーは最新式のパワードスーツ・ランドメイドに身を包み、テロリストに立ち向かっていく。

ガンドレス - Wikipediaより抜粋


もう一度
もう一度だけ、最上部にある画像をご覧になって下さい。
( ^ω^)・・・
では、次にコチラをご覧下さい。

如何でしょう?
同人誌でよく表紙詐欺がありますが、まさか劇場アニメでコレを喰らうとは思ってもいませんでした。
不意打ち過ぎます。
ちなみに以下は、本作の公開日当日に映画館を訪れた人々向けの張り紙に書かれていた文章です。

本日はご来場ありがとうございます。

今回上映いたします映画「ガンドレス」は、鋭意製作を進めてまいりましたが、誠に残念ながら不完全な形で公開せざるを得なくなりました。

深くお詫び申し上げます。

ご覧頂く方は複数箇所に不完全な部分があることをご納得の上、ご入場下さい(ご入場いただいてからの料金の返却はいたしかねます)

本日ご覧頂いた方には、後日完全版ビデオを送らせていただくことで、お詫びと代えさせていただきます。

単色塗りが随所に見受けられ、動きはカックカク

テレビで流れてもビックリするレベルの絵が次々に出てきます。
いやいやいやw
いやいやいやいやw
凄すぎるでしょ!
この事故としか思えないモンスターが生まれてしまった理由は、まぁ制作会社が悪いです。
元々は東映からサンクチュアリという会社が4億円請け負いました。
更にサンクチュアリの下請けである「スタジオジュニオ」に2億円で丸投げされ、更にそこから三次受けで海外のアニメスタジオにセル画が発注されます。
見方によっては50%も抜いたサンクチュアリが悪くも見えますが、結局2億で受けたスタジオジュニオが戦犯となります。
クォリティーにさえ拘らなければ90分のアニメーションを作るのに2億も必要ありません(今から20年以上前の話ですしね)
逆にクォリティーに拘るのであれば、海外のしょーもない会社に重要な仕事を任せるのはおかしいです。
予算を掛けずによその会社に「丸投げ」して良いモノを創ろうという浅ましい考えが滲み出ております。
結局完成には程遠いクソみたいなアニメが提出され、追加予算で1億円を投入しないと完成には至らないという報告を制作委員会が聞いたのは、劇場公開2日前だったそうです。
もう公開の中止も延期も出来ない状態で、
・注意書きの張り紙
・試写会や舞台挨拶は中止

・前売り券は返金
・映画を観た方にはビデオをプレゼント
という処置を取らざるを得ませんでした。
この件は新聞の社会面で報道される不祥事となり、東映は日活に、日活はサンクチュアリに、サンクチュアリはスタジオジュニオへそれぞれ損害賠償請求を行い、スタジオジュニオは一旦活動を停止する事態にまで発展します。


もう一度申し上げますが、これはスタジオジュニオが悪いです。
出来ない仕事は受けるべきじゃないし、2億貰って90分のアニメが創れないとかアニメーションの制作会社としてどうかと思います。
※スタジオジュニオは一旦活動停止→ジュニオ ブレイン トラストに改名して再開するも2004年実制作から撤退。
その後は、過去に制作した作品の版権管理が中心となっております。

流石にこれは無いです。
劇場版のアニメでね・・・
アニメの制作には制作会社以外にも多くの方が関わっております。
本作は小説やゲームも発売されておりますので、掛けた迷惑の度合いは爆大です。
最近は制作会社の明確な実績や力の差が出てきておりますので、しょーもない会社に重要な仕事を任せる製作委員会は減ってきてると思います。
今回ご紹介した様な不幸な事故というか、無謀なアニメーション制作の例を忘れずにアニメ界が発展していってくれる事を切に願います。
それでは、良きアニメライフをノシ

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