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アニメ批評その590 この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

こんなクソみたいなアニメが26話も放送されてたとは・・・
レビュアーは水曜日担当のechoさんです。

評価:★(原作を忠実に再現すれば面白くなるというわけではない)

概要

往年の名作SFファンタジーゲームのアニメ化。

原作はアダルトゲーム制作会社エルフによる18禁ゲーム。

SFやファンタジーのみならず、オカルト、恋愛、ミステリなどの要素が混在しており、複雑な世界観かつ膨大シナリオ量、近親相姦やカニバリズムなど倫理的タブーに触れる描写もあり物議を醸した。

主人公のたくやは、死んだはずの父親から届いた小包を切っ掛けに、並列世界を探索して自身の出生の秘密や隠された謎を解き明かす。

アニメはGENCO、MAGES.、feel.の共同企画として、2019年AT-Xほかにて放送された。全26話。

ゲームとアニメでは表現できることが異なるという考えから、オリジナル版のストーリーから大きくそれないこと以外は、アニメ制作会社に任されている。

あらすじ

有馬たくやは幼少期に母を亡くし、歴史学者である父も二ヶ月前に事故で亡くしてしまった。

全てにおいて活力を失ってしまった学生最後の夏休み。

ある日、用途不明の丸い鏡とガラス玉のはまった妙な物体が入った小包が届けられる。

同梱されていた手紙には父親が生きていると思わせる内容が…?!

「今夜10時に、この物体を持って剣ノ岬へ行け」

指示に従いその場へ向かうと、謎の女性が倒れていた。

そこには学園長と謎の転校生の姿も。

瞬間、地響きとともに光に包まれる…。

並列世界を駆け巡る旅が、今、始まる。

原作は1996年エルフにより発売されたPC用アダルトゲームです。

その後セガサターンでコンシューマ版が発売されました。
いわゆる選択型のアドベンチャーゲームですが、主人公がセーブや繰り返しプレイする謎解き部分をタイムリープする装置としてゲームシステムに落とし込んだ名作です。
当時はこのシステムの斬新さと独自の世界観、壮大なシナリオで人気を博しました。

2017年ゲームのリメイク版の発売と並行してアニメ化が発表されました。
…で初の本格的なアニメ化という事で期待していたんですが。
やはりアニメ化は無理があった。
そもそもゲームのメインシステムは主人公が時空を越えてストーリーの根幹に触れていくのが醍醐味で1本道のアニメにそぐわないものですし、膨大なストーリーを26話のアニメに落とし込むには難しい素材です。
キャラクターデザインはゲームに合わせて今風の萌え絵に切り替わっていますが、往年のファンからすると世界観に合わないかなぁとも思います。

その上、原作はアダルトゲームでストーリーも割と衝撃的な内容が多いので、現代の倫理規定だと表現できない部分が多いです。
これだけ難しい条件がそろっているので、シナリオの取捨選択や見せ方を大いに工夫しないと、面白いものにならないのは目に見えています。
結局アニメではストーリーを全部なぞっていく方法を選んでいるものの、見せ方が上手くなく掘り下げるべき部分をさらっと流しているケースが多くて単調で、ゲームをプレイしていない人にとっては唐突な展開が多くなってしましました。
新規を開拓するには話が難しく、往年のファンを満足させるほどの出来ではないという中途半端な出来です。
タイムパラドックスものゲームが原作の名作アニメ「シュタインズ・ゲート」という成功例があるので、決して面白いものが作れないジャンルではないと思うのですがやはり難易度が高かったんですかね?
原作は古いゲームですが今でも色あせない名作だと思います。
時間のある方はリメイク版でもよいのでゲームの方をプレイして下さい。
では、良きアニメライフを!

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