評価：★(低予算でヤル演出では無い)

概要

りゅうせんひろつぐによる日本の小説作品。

小説投稿サイト『小説家になろう』にて、2012年4月4日から連載されていたWEB小説をもとに内容を加筆・修正し、2014年6月よりGCノベルズ（マイクロマガジン社）から刊行されている。

イラストは藤ちょこ。

2022年1月時点でシリーズ累計発行部数は150万部を突破している。

あらすじ

VRMMO『アーク・アース オンライン』は、大手の作品に迫る人気を得ながらも、どういうわけか公式ホームページが無く運営方針も開発者の名前すらも不明な不思議な作品である。

その代わりに限界の見えない圧倒的な自由度を誇るこのゲームにおいて、主人公の咲森鑑（さきもり かがみ）はプレイヤーが建国したアルカイト王国に所属し、術士最高位に座す九賢者の一人ダンブルフとしてその名を知られていた。

ある日、気まぐれから使用アバターをリメイクして遊んでいた鑑は、己の性癖全開の女性アバターを作成した後に徹夜疲れからキャンセルせず寝落ちしてしまうが、目を覚ますとそこは今までのゲーム世界とは異なる現実となった『アーク・アース オンライン』の世界であった。

しかも、己の姿が慣れ親しんだ渋く老練とした威厳ある男性ではなく、戯れで作成していた可憐な少女になってしまっている事実に気付く。

少々の混乱と思考の最中で遭遇したゴブリンの群れを殲滅した鑑は、その場に近づいてきたアルカイト王国の騎士たちに何者かと問われる。

正直にダンブルフと名乗ってしまうと今まで培ってきた荘厳な賢者としての威厳が失墜しかねない危機的状況であると考えた結果、咄嗟に賢者の弟子ミラであると名乗り、少女として生活していくことになった。

賢者の弟子を名乗る賢者 - Wikipediaより抜粋

ゲームに入り込んでしまいました系の作品です。
威厳ある老賢者が、

可愛い女子として生きて行く物語です。
わかりやすい設定と主人公の見た目が可愛かったので、それなりに期待はしていなのですが・・・裏切られました。

ゲームに入り込んでしまいました系と書きましたが、その辺の導入が少しわかりずらかったです。
あと開幕から絶望的なカッコ悪さで視聴して数分で不安を感じてしまいました。

主人公が入り込みなんだか異世界転生だかした後がまた問題でした。
台詞が無くBGMだけが流れている状態で主人公が行動するシーンが割と長い尺であるのですが、これが本作の評価を下げたといっても過言ではありませんでした。
同時期に放送された明日ちゃんのセーラー服も台詞が無い(または少ない)状態でBGMが流れるというシーンがありましたが、クォリティーの違いが歴然過ぎます。
この演出方法はBGMは勿論ですが、作画のセンスと質の高さが要求されますので、低予算で作られたと思われる本作では厳しかったと思います。

止め絵で見ると悪くは無いのですが、戦闘シーンも酷かったです。
演出の拙さや作画のしょぼさに目を瞑っても「戦闘シーンで挿入歌が流れる」という演出で全俺が死にました。
全俺が死ぬとどうなるか？
通常の視聴から倍速での視聴に切り替わります。
どうせ作画レベルは低しい、演出面で観るべき点は無いという判断で物語の内容だけ追う視聴方です。
後に名シーンとして評価される部分があった場合は再視聴する場合がありますが、本作にはそういった高評価点はまるでありませんでした。

藤ちょこさんがデザインした主人公は非常に可愛いと思います。
物語の内容も無難なモノだったので、低予算でもそれなりに楽しめる作品に仕上げる事が出来たとも思います。
監督を務めた元永慶太郎さんはいくつもの名作を生みだした方なので無能では無いはずなのですが、何かどうしようも無い事情があってこんな産廃アニメが生み出されてしまったのかもしれません。
大人の事情で突然予算が激減したとか、原作者サイドから「こういった演出を取り入れて下さい」と強い要望があったとか・・・
予算があれば見栄えのするシーンに仕上げる事が出来たかもしれないけど、製作サイドがウリにしたい部分で評価を下げてしまうという最悪といっていい程の失敗をしております。
何故無難な仕上がりに出来なかったのでしょうか？
残念でなりません。
評価はこの時期放送されたアニメの中では最低評価です(当然の★１)
元永慶太郎さんの次回作に期待します。
それでは、良きアニメライフをﾉｼ

にほんブログ村