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アニメ批評その740 天才王子の赤字国家再生術

評価:★★★(良い省エネアニメ)

概要

鳥羽徹による日本のライトノベル。イラストはファルまろ。

GA文庫(SBクリエイティブ)より2018年5月から刊行開始。

「このライトノベルがすごい!」の2019年度版では、新作部門において4位(総合14位)。

2020年2月時点でシリーズ累計発行部数は25万部を突破している。

メディアミックスとしてえむだの作画によるコミカライズ『そうだ、売国しよう 〜天才王子の赤字国家再生術〜』がマンガUP!にて2019年10月からコミカライズが連載中。

また『天才王子の赤字国家再生術』のタイトルで、2022年1月から3月までテレビアニメが放映された。

あらすじ

ナトラ王国の王子ウェインは弱冠16歳だが、父王の急病によって急遽、摂政として国政を任されることになった。

ナトラは北方の小国で、資源もなく、経済的にも軍事的にも弱小。

何か改善しようとしても、その資金も人材もないという八方塞がりの状況であった。

ウェインは次代の名君として将来を嘱望され、臣下や国民からも敬愛される存在だが、実は大の怠け者で、聡明であるがゆえに自国の状況をよく理解しており、あわよくば他国に国を売り払い、悠々自適の隠居生活を企んでいた。

そんな折、覇権国家・アースワルド帝国の皇帝も病に倒れ、さらに後継者を指名しないまま急死してしまう。

大陸東側に混乱が広がる中、ウェインが国を売ろうとして仕掛けた策謀はすべて思いがけない方に転び、その結果、本人は望んでいない成功を収め続け、稀代の名君として国の内外に声望を高めていくことになる。

天才王子の赤字国家再生術〜そうだ、売国しよう〜 - Wikipediaより抜粋

主人公は斉藤壮馬さんが演じるウェイン・サレマ・アルバレストです。
かなり頭が良くて対外的にはキリッとしてますが、

実は大の怠け者というかめんどくさがり屋という設定です。
本作が魔法やチート能力頼りな作品だったら1話切りしてたと思いますが、そうではありませんでした。

◆本作のどうかと思う処

止め絵で見る分には悪く無さそうですが、作画レベルは割とギリギリです。
制作陣の努力により極力悪く見せない様にはなってますが、随所に「手を抜いてるな?」と思われる個所があります。

その極めつけがOPの映像です。
途中からリニューアルされましたが、明らかに手抜きな感じに仕上がっております。
折角やなぎなぎさんが歌ってくれてるのに、もう少しマシなOPに出来なかったのかと思いました。

魔法やチート能力の無い世界観ですが、国政を預かる代表者が敵の本陣に強襲を掛けるという展開もあります。
賢さをウリにしている主人公が取る行動としては如何なモノかと思いました。

◆本作の良い処

上記に記した通り微妙に感じた部分はあるのですが、それを加味しても面白い作品でした。

先に書いた通り、ファンタジー作では無いので超人的な身体能力や魔法等はありません。
そういったモノを駆使するバトルモノでしたら作画レベルの高さを要求されますが、本作は戦略性重視のためか然程気にならなくなりました。
作画ミスもありましたが、概ね寛大な心で許せるレベルだったと思います。

キャラが魅力的だった点も良い処の一つです。
↑はメインヒロインのニニム(cv.高橋李依)ですが、聡明で仕事の出来る女です。
フラム人という差別を受けている人種なのですが、主人公が感情的になる場面があるのが大事なこの子やフラム人が侮辱や差別を受けた時です。
短慮とも言える主人公の行動もそういった意味では好感が持てます。

主人公の妹ちゃん(cv.千本木彩花)も可愛い上に賢い子です。
噛ませ犬的な敵キャラも含め、魅力的なキャラが他にもいるのですがネタバレになりそうなので割愛させて頂きます。

本作の見どころは主人公の有能さが窺える頭脳戦がメインなのですが、

個人的にはたまに黒いオーラが出るニニムが大好きです。
↑は作画ミスとかでは無く、ガチギレしている時のニニムで「許せんぶっ殺す」的な感情が画面越しに伝わってきて面白かったです。

頭脳戦モノは駄作が多いイメージがあるのですが、本作は原作も面白そうです。
アニメでは低予算と思われる出来ながらも制作陣の努力のおかげか、楽しく視聴する事が出来ました。
円盤の売上は多くは無いかもですが、本作を観て「つまらない」と評する方は少なそうです。
省エネアニメ良作としてオススメさせて頂きます。
それでは、良きアニメライフをノシ

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