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アニメ批評その736 平家物語

観ようと思ってたのですが、1話目を見逃してしまい「どうせechoさんが観てくれてるだろう」という甘えから視聴しておりませんでした。
という事で当レビューはechoさんが書いてくれました。

評価:★★★(誰もが知っている歴史を分かりやすく面白く描いた怪作)

概要

平家物語は、鎌倉時代の軍記物語である『平家物語』を描いたテレビアニメ。

作家の古川日出男が現代語訳した『平家物語』を元にしている。

制作はサイエンスSARU。

2021年9月FODで先行配信され、2022年1月からフジテレビの深夜アニメ枠『+Ultra』ほかでテレビ放送された。

物語の語り部となる琵琶法師の少女「びわ」が主人公に据えられており、彼女と平家の人々の交流を軸に、叙事的な史実に留まらず、時代に翻弄されながらも懸命に生きた人々の群像劇として描かれる。

あらすじ

平安末期、平家一門はあらゆる面で栄華を極めようとしていた。

野心を募らせる父・平清盛を危うく感じる長男の重盛はある夜、邸内で琵琶法師の少女・びわと出会い、平家の滅亡を予言される。

重盛とびわには、ともに見えないものが見える「目」を持つという共通点があった。

びわ
右目で未来(さき)を見ることのできる琵琶法師の少女。
父を平家の武士に殺されるが、縁あって重盛邸で暮らすことになる。

平重盛
平清盛の長男。
人格者として広く尊敬を集めるが、本人は清盛と諸方面との板挟みで気苦労も多い。
亡者を見ることのできる左目を持つ。

平清盛
武力と財力で太政大臣にまで上りつめた豪傑。
出家してからもその野心は留まることを知らない。
口癖は「おもしろかろう?」

徳子
平清盛の娘、重盛の妹。
その快活さと聡明さで従弟たちからも好かれている。
びわの良き話し相手。
後に入内して高倉天皇の妻となる。


誰もが学校で勉強した事のある平家物語をアニメ化した作品です。
監督は京都アニメーションで『けいおん!』『たまこマーケット』『聲の形』を手がけた山田尚子監督。
制作は『夜は短し歩けよ乙女』『映像研には手を出すな』を制作したサイエンスSARUと強力な布陣です。
期待に違わずクオリティの高いアニメーションと真に迫る演出で、全11話と短い話数の中で平家物語をしっかりと描ききっていました。
ストーリー構成は合戦や政治劇はそこそこに、個人個人の心理描写や人間ドラマにスポットを当てて、滅びゆく平家の哀愁をメインに据え、主人公びわが平家の滅亡を見届けるお話になっています。

何より圧巻だったのが主人公びわの声優、悠木碧さんの演技です。
ストーリーのクライマックスに時折、琵琶法師の語りが入るのですが、この琵琶を弾きながら語りのシーンが凄いです。
前から悠木碧さんは演技力の高い声優さんだとは思っていましたが、迫力に圧倒されました。

平家物語を分かりやすく、アニメに落とし込んで描き切った怪作だと思います。
歴史物に興味のある方、ちょっと学んでみようかなと思う方には入門編としてもオススメです。
では、良きアニメライフを!

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