アニメ批評その1001 僕の心のヤバイやつ
評価:★★★★(高身長女子の魅力)
概要
桜井のりおによる日本の少年漫画。
略称は「僕ヤバ」。
2023年3月時点で累計発行部数は300万部を突破している。
2023年4月2日 - 6月18日にアニメ1期は放送された。
あらすじ
東京都目黒区洗足を舞台に、陰キャの中二病少年・市川京太郎と陽キャの美少女・山田杏奈の2人が織り成す恋模様を描いたラブコメディである。
市川京太郎は中二病を患う中学2年生で、日々殺人の妄想を繰り広げていた。
彼は自分と対照的な同級生・山田杏奈から見下されていると思い込んでおり、特に彼女を殺したいと思っていた。
ある日、京太郎は山田が学校に食べ物を持ち込み、図書室で食べているのを目撃する。
その後も山田は美少女のイメージとはかけ離れた言動をとり、京太郎はそんな彼女を放っておけなくなるが、その理由が分からず煩悶する。
そんな折、体育の授業で山田が負傷するアクシデントが起こる。
負傷に涙する山田を見ていた京太郎もいつしか泣いており、自分が山田に恋していることを自覚する。
身長差ラブコメで御座います。
原作者は「みつどもえ」でお馴染みの桜井のりお先生と聞いて、期待と不安が入り混じった気持ちになりました^^;
序盤に特殊性癖の神崎くんが出てきた時に「さてはラブコメの皮を被ったヤベーアニメだな?」と早とちりしてしまった私ですが、
思ってたのとは全然違いました。
他作品ではなかなか味わえないラブコメで、言語化するのが難しいのですが、
多くを語る必要はありませんね。
予想以上の面白さとドキドキ感を味合わせてくれました。
これだけだとヒロインの山田さんがエロい痴女だと思われてしまうので補足させて頂きますが、彼女は天然かつマイペースで、間の抜けた処がある食いしん坊です。
見た目もですが、中身も可愛い女の子なのです。
主人公の京太郎くんも最初は痛々しい子だと感じてしまいましたが、非常に可愛い少年です。
既に視聴済の方であれば共感して頂けると思うのですが、彼の「ェェー・・・」とか「ンンー」といった鳴き声がとても良いです。
◆マジで良作
京太郎くんの卑屈さや痛々しさに嫌悪感を覚える方も一定数いらっしゃる様ですが、そんな彼が成長してゆく過程を楽しむ作品だと思ってます。
「こんなん現実的にはありえないだろ」とか言ってる方はラブコメ童貞なのでしょうか?
現実的な否かでいえば当然非現実的よりなのは確かですが、本作よりも「それはないやろw」というラブコメは数えきれない程あります。
京太郎くん達は中学2年生なので、他のラブコメ作品と比較してもかなり初々しい場面が多いですし、オタクに優しい美女がいる事自体が幻想かもしれませんが、それを抜きに考えたら非現実的なシーンはそんなには無いと思います。
アニメの出来も秀逸で、京太郎くんの心理描写や心の移ろいを丁寧に表現しております。
主人公よりもヒロインの方がかなり身長が高いというのも珍しく、漫画ではまぁまぁあるかもですが、アニメではなかなかお目に掛かれません。
視聴した方が気に入るかどうかは置いといて、他作品とは明らかに違う何かは感じ獲れると思います。
◆サブキャラも魅力的
脇役の女の子達も可愛いのですが、
私の一押しは京太郎くんのお姉ちゃん(cv.田村ゆかり)です。
弟想いの優しいお姉ちゃんで、ちょっとキモい処があるのも弟と似ていて好きになりました。
アホなクラスメイトも登場するのですが「普通の中二男子なんてこんなモンだよね」という対比が出来るので必要なキャラだと感じました。
桜井先生は凄いですね。
◆2期も決まってます
微笑ましい気持ちにもなれるし、こんなにもドキドキ出来るラブコメが駄作な訳がありません。
2024年1月より2期の放送が決定しておりますし、ラブコメ好きの方は今の内に1期を是非ともご視聴下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ
<2024/03/18追記>
2期の出来が予想以上に素晴らしかったので、1期の評価も★4に上げました。