アニメ批評その1029 HIGH CARD
「いつか観てみようかな?」とか思ってたら2期まで終了してました。
という事で、今回のレビュアーはechoさんです。
評価:★★★(スタイリッシュ能力バトル、尻上がりに面白くなる)
概要
トムス・エンタテインメント、KADOKAWA、サミーなどによるメディアミックスプロジェクト。
オリジナル小説『HIGH CARD -◇7 Never No Dollars』が「月刊ニュータイプ」で連載。
2022年8月より「マンガUP!」にてコミカライズ版『HIGH CARD -♢9 No Mercy』が連載。
2024年1月には舞台『HIGH CARD the STAGE』が上演。
テレビアニメはseason1が2023年1月から、season2が2024年1月からAT-Xほかにて放送された。
ストーリー
舞台となるのは北大西洋に位置する架空の島国「フォーランド王国」。
フォーランド王国には「エクスプレイングカード」というカードが52枚あり、所有者に特殊異能力を授ける力がある。
これらのカードが凶悪犯に渡っては大変なので、国王は自動車メーカー「ピノクル」を隠れ蓑にしている直属のスパイ組織のセオドールにカードの回収という任務を与えた。
スペードは武器を出現させ、ハートは自身の肉体を変化させ、ダイヤモンドは異能力が与えられ、クローバーは自然の力を操れる。
オリジナルの能力バトルアニメです。
スタイリッシュな雰囲気でイケメンが多数出て来る割と女性向けな作品ではありますが、男性が見ても楽しめる作品だと思います。
舞台は架空の国「フォーランド王国」
主人公のフィンは孤児院育ちで定職にも着かず、スリで生計を立てていました。
そんな中、孤児院が経済的に危機に陥っている事を知り、カジノで一攫千金を狙うも、エクスプレイングカード(トランプ)を巡る事件に巻き込まれるという始まりです。
カードを守るために国家へ忠誠を誓う「ピノクル社」の「HIGH CARD」の一員となったフィンは、ピノクル社の命令でカードを集め、ギャングのクロンダイクファミリーとの戦いに身を投じて行きます。
序盤はノリも軽く笑えるシーンも多いのですが、たまにシリアスなシーンも挟みつつ不穏な伏線を張ってきたりします。
途中、中だるみするような回もあるので中盤辺りで脱落してしまった人もいるかと思います。
ところが、終盤に急激にギアをあげて面白くなっていくので、ちょっと我慢して見て欲しいところです。
終盤の盛り上がりや伏線の回収は見事なもので、かなりすっきりと最終回を迎える作品でした。
作画は時々怪しい回もありますが、おおむね良いです。特に決め回は構図などもカッコイイのでそれほど違和感は無いと思います。
男同士の友情や家族愛がテーマなので女性ファン向けかなと思わなくは無いですが、男性が見ても十分面白いと思いますので気になる方は是非ご覧になって下さい。
では、良きアニメライフを!