アニメ批評その812 境界線上のホライゾン
評価:★★(3期が待たれる作品)
概要
『境界線上のホライゾン』(きょうかいせんじょうのホライゾン、Horizon on the Middle of Nowhere)は、川上稔による日本のライトノベル。
イラストはさとやす。
電撃文庫(KADOKAWA)より2008年9月から2018年12月まで刊行された。
通称『境ホラ』
著者が描く世界観「都市世界」における「GENESIS」時代を背景とした作品。
ファンタジー、SF、バトル、コメディ、歴史、地理、異世界、政治、経済、LGBTQなど、多種ジャンルの複合や複雑な設定が見られるシリーズである。
シリーズ累計発行部数は2020年2月時点で、280万部を突破している。
あらすじ
神代の時代、汚染した地球を修復するため「環境神群」と呼ばれる保全システムに託し、人々が遥かなる天上へ旅立った後。
天上での争いに疲弊し、安らぎと復活を賭して再び戻った人類を迎えたのは、環境神群の過剰修復により過酷な環境となった地球だった。
黎明の時代、人類は地球上で唯一生活可能な地域…極東の「神州」から、過酷な外界の開拓を試みたものの多くの人と技術が失われ、また争いにより人類は種の存亡の淵に立たされていた。
人々は再び天上へ至る力を取り戻し蓄えるため、そして同じ過ちを繰り返さないため、過去の人類の栄光までの軌跡を記した『聖譜』を制定、聖譜に記された過去の歴史を再現する「やり直し」をすることとした。
こうして見ると「キャラ数多いアニメなんだなぁ」と思われる事でしょう。
実際キャラ数は多いし、物語も壮大な感じです。
原作未読勢の私ですが「設定はよくわからんけど、なんか凄そう」といった感じで視聴しておりました。
内容はアニメのイイとこ取りといった所で、バトルモノで対人戦闘、ロボを交えた戦闘がメインでありながら萌えや笑いの要素も兼ね備えた良作です。
アンチの方からは「設定が難解で、アニメ版から入ったら何が何だかわからない」というご意見が多く、それについては私も同感です。
そういったアニメはほぼほぼ駄作という評価をする私ですが、本作に至ってはそれがあまり気になりませんでした。
サンライズが制作しただけあって、ロボのシーンが非常に良く、ロボ以外の戦闘シーンや必殺技の発動シーンがカッコ良く感じられたからかもしれません。
主人公が掴みどころの無い男で「次は何を見せてくれるのかな?」という期待感も感じられました。
2期(全26話)まで視聴した私は「今後はどうなるのだろう?楽しみだなぁ!」と期待に胸を膨らませておりましたが・・・
2期放送から10年経ちますが、3期の話はトンと聞きませんし原作も完結しております。
円盤の売上はかなりのモノで、平均で2万枚くらいは売れてます。
3期が制作されない要因を色々調べてわかった事は以下の通りです。
原作が長すぎる
これが一番の理由だと思います。
原作のラノベは全32巻ですが、1巻の長さが通常のラノベの倍もあるそうです。辞書とか言われてるし
アニメにすると駆け足でやっても8クールはかかる計算だとも言われてます。
原作が完結した作品を8クール以上やるのはちょっと厳しいという判断なのでしょう。
恐らくですが、制作スタッフが当時ラブライブ!の制作に追われホライゾンどころではなかったという事情から、「原作が完結したら続編を制作しようかな?」「アニメは大人気だった割に原作の売上は思った程じゃないから様子見しよう」と言ってる内に10年経過してしまったといった具合だと思います。
円盤2万枚も売れてて原作ストックもあるのに続編が制作されないアニメなんてそうそうありません。
アニメの出来は非常に良いモノの物語のかなり序盤で止まってて、しかも続編の制作が厳しそうな状況を考えますと、評価としては★2とせざるを得ません。
8クール以上・・・流石に厳しいでしょうねぇ・・・
残念です。
それでは、良きアニメライフをノシ