アニメ批評その648 ぼくたちのリメイク
ウマ娘に夢中で2021年夏アニメはあまり観ていなかった私です。
その足りない部分をechoさんが補ってくれるという寸法です(ゲス顔)
評価:★★(キャラクターは良いけど見た後もやっとする)
概要
ぼくたちのリメイクは、木緒なち著、イラストはえれっとによる日本のライトノベルを原作としたアニメ。
略称は「ぼくリメ]。
ゲームディレクターの主人公が10年前に戻って奮闘する姿を描く。
『このライトノベルがすごい!』2018年に文庫部門6位、2019年に7位を獲得。2021年7月からTOKYO MXほかにて第1話は1時間枠で放送された。
あらすじ
僕、橋場恭也はしがないゲームディレクター。会社は倒産、企画もとん挫して実家に帰ることに……。
輝かしいクリエイターの活躍を横目にふて寝して目覚めると、なぜか十年前の大学入学時に巻き戻っていた!?
当時選ばなかった道を選んで、憧れの芸大ライフ、さらにはシェアハウスで男女四人の共同生活と突如、バラ色の毎日に!ここから僕の人生ルートを作り直すんだ―――
クセのあるクラスメイトたちと共に送る新生活がいま始まる!と、意気揚々と始めてみたもののそんなにうまくはいかないみたいで……。
橋場恭也
ゲームメーカーに勤務していた28歳。
突然10年前に時間が戻り、芸大の映像学科に進学することに。
シェアハウスきたやまに下宿。
抜きん出た才能はないが今までの経験と人柄を活かし、調整役を担うことが多い。
志野亜貴
恭也の同居人であり同回生。
通称シノアキ。
田舎育ちのおっとり気質。
絵を描くのが大好きで、のめり込むとまわりが見えなくなり、普段ののんびりした雰囲気が一変する。
小柄ながら出るところは出ている。
小暮奈々子
恭也の同居人であり同回生。
通称ナナコ。
見た目はギャルっぽいが、意外と控えめな性格で人前に立つのが大の苦手。
特に目標という目標はなく「自分探し」のために進学した。
歌を歌うのが好きでよくカラオケに行く。
鹿苑寺貫之
恭也の同居人であり同回生。
見た目も中身も不真面目の塊のような男だが「いいものを作ること」に対しては強いこだわりを持ち、シナリオ制作の授業では才能の片鱗を見せる。
生まれについてはあまり語りたがらないが……。
河瀬川英子
恭也の同回生。
ものづくりに対する強い思い入れ、才能がある超優等生。
負けず嫌いで恭也をライバル視している。
思ったことをはっきり口にするが面倒見がいい一面もあり、恭也の相談相手になることも。
クリエイターを題材にした青春もの+タイムリープものです。
主人公の恭也は3流ゲームメーカーをやめて途方に暮れているところで、10年前へタイムリープをして当時あこがれていた芸大に進学する事になります。
その芸大で10年後に大活躍しているプラチナ世代と呼ばれているクリエイター達と、同居し、切磋琢磨しながら青春を取り戻すというお話です。
人気ラノベのアニメ化という事で全編にわたって作画は非常に良く、キャラクターも可愛いです、初回1時間スペシャルという気合の入れようで非常に期待していたのですが…。
どうにも煮え切らないストーリーになってしまいました。
主人公の恭也は特に才能もないけど、長い社会人経験の知識と経験でトラブルを回避したり時代の流行りを取り入れていく事が得意です(未来から来たので当たり前ですが)
芸大では同居人のプラチナ世代の仲間たちと共同で映像作品やゲームを作っていく事になるのですが、恭也はその能力をより良いものを作るとか、他のプラチナ世代の長所を伸ばす為に使わず、トラブルを回避したり、クオリティを落としても作品を完成させる為に使います(確かに社会人になればこういう人は必要だとは思うのですが)
簡単に言えば、人当たりの良いSHIROBAKOの平岡みたいなキャラクターです。(SHIROBAKO見てない人には分かりにくくてすいません)
結果、アニメの後半ではプラチナ世代は心が折れてクリエイターになる事を諦め、主人公がもう一度タイムリープを決意するところで終る「おれたた(俺たちの戦いはこれからだ)エンド」になってしまいました。
原作未完だからしょうがないとはいえ、もうちょっとうまい事作れなかったのかなぁと思います。
2期があるのであればもしかしたら評価は変わるかもしれませんが、現状アニメだけ見たら思いっきりもやもやしたまま終わるのでおススメはしづらいです。
気になる方は原作を読んだ方が良いかもしれません。
今年のラノベ原作アニメは鬼門ですねw
では、良きアニメライフを!