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アニメ批評その724 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

評価:★★★(任侠ガンダム)

概要

『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(きどうせんしガンダム てっけつのオルフェンズ、英題: MOBILE SUIT GUNDAM IRON-BLOODED ORPHANS)は、日本のテレビアニメ。

「ガンダムシリーズ」に属するロボットアニメ作品。

分割4クールで、第1期が2015年10月から2016年3月、第2期が同年10月から2017年4月に放送された。キャッチコピーは「いのちの糧は、戦場にある。」。

マスメディアでの略称は『鉄オル』。


『機動戦士ガンダム』(以下『1st』)などの宇宙世紀作品とは別の世界観を舞台とするガンダム作品の一つ。

ストーリーの大きなテーマとして、サンライズは「ドラマ性の強い少年たちの物語としての新世代ガンダム」「段階的に進化するガンダム」を挙げており、「ガンプラのファンなどの従来層だけでなく、若年層やアジアなどの新世代のファン層の獲得を狙った、予備知識がなくても楽しめるガンダム作品」であることを強調している。

あらすじ

無人機動兵器モビルアーマー(MA)の暴走に端を発した大戦争、厄祭戦が終結してから約300年後のP.D.(Post Disaster)323。

地球圏は、大戦の英雄アグニカ・カイエルと同志である7つの家門セブンスターズが創設した治安維持組織ギャラルホルンの監視のもとで、4つの経済圏による分割統治に移行していた。

しかし、長きにわたる平和の中でギャラルホルンは当初の理念を失い腐敗、その余波は民衆にも差別や貧困というかたちで蔓延していき、生活難から過酷な労働に就く孤児たちや、人身売買されるヒューマンデブリを生み出す要因となっていた。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ - Wikipediaより抜粋

放送当時、知人から強く勧められてたのですがリアタイでは観なかった私です。
↑は知名度が凄いオルガさんです。

一応この三日月・オーガスが主人公なのですが、本作の主人公は誰なのか?については意見の分かれる所です。
先に挙げたオルガとおっしゃる方もいますし、他にも候補が挙げられます。

メインヒロインはこの二人です。
主人公も含め、キャラデザ的に正直微妙だと感じました。

「お子様向けのガンダムかな?」そう思ってた私でしたが、それは違いました。
「戦闘シーンは実弾兵器がメインでガンダムらしくない作品」とは聞いてましたが、戦闘シーンは私好みでした。
MSはともかく戦艦の装甲が余りにも固すぎるんじゃないか?とも思いましたが、ガンダムも他のMSもカッコよく、キャラにも強い魅力を感じました。
「任侠ガンダム」と呼ばれているのは、主人公達が属する組織がヤクザの傘下に入るからです。
形だけでは無く、考え方までヤクザ的になっていきます。
個人的には楽しめた作品ではあるのですが本作の評価は賛否両論で、面白いと評する方がいる一方で酷評する方が多い印象です。
本作が悪く言われる要因を以下に挙げます。

・ストーリーがクソ

この意見が圧倒的に多かったです。
本作は全50話(4クール)なのですが、第1期を悪く言う方は少ない印象です。
第2期になってからのストーリーが悪過ぎるという意見が多く、私としても納得せざるを得ないモノが多いです。
ネタバレは極力避けたいと思うので詳しくは書きませんが、2期になってからは制作に余裕がなかった点や物語の終着点に向けて無理やり話を作った感を強く感じました。
1期で魅力的に感じたキャラが2期になってカッコ悪くなったり、どうでもいい話があった割にキャラの掘り下げが足りなかったり、終わり方も個人的には納得してますが納得出来ない方多数で、本作の評価を調べれば調べる程否定的な意見が出てきます。
作品の出来以前に、ショッキングなストーリーを受け止めきれなかった方もいたかと思います。
他にはスタッフのキャラ贔屓が酷いとか、重要キャラが雑に死ぬとか、有能キャラの知力低下とか様々です。
特に爪楊枝と揶揄される武器が余りにも強すぎて「流石にそれは無理があるやろw」という運用法だったりするので、そこはもう少しどうにかならなかったのかな?といった所です。

・個人的に気に入った部分

悪評の多い本作ですが、私が好きな部分を語らせて頂きます。

主人公の三日月・オーガスは確かに従来のガンダム作品にはいなかったタイプの主人公です。
敵に容赦が無く目的の為なら手段は選ばなそうな所があり、まるでFate/Zeroの衛宮切嗣を彷彿とさせます。
私は切嗣が大好きなので、三日月の事も好きになりました。
素直な性格だったり仲間想いだったりする点も大好きです。

主人公以上に有名なオルガ・イツカです。
カッコよくもあり、悪くもある人間味溢れた人物で好みは分かれそうですが私は好きです。
ガンダム作品で主人公よりも有名になるキャラなんて今までいなかったのでは無いでしょうか?
そういった意味でも評価出来ます。

女性キャラがここまで活躍するガンダム作品は無かったのでは?と思う私です。
パイロットとしても活躍する女性が多いのですが、そうで無い女性達の活躍に目を見張る点があります。
また本作の恋愛事情は複雑で「まさかそうなるとは!」と驚かされる事が多かったです。
キャラデザ的に魅力を感じなかった女性に対しても愛着と尊敬の念が湧きました。

TV版のガンダム作品と言えば、主人公とその仲間達が凄腕のパイロットなのは当たり前の常識な訳です。
よくよく考えればかなりご都合主義というか、主人公はともかく周りも凄腕ってどんな確率やねんwって話です。
本作も主人公サイドが敵MSをバシバシ倒し捲るのですが、生まれつき操縦技術の才能があるとかではありません。
「阿頼耶識システム」というモノを利用しており、強化人間とは異なりますが似た様な感じです。
リスクのある手術が必要で、子供にしか出来ない手術でもあります。
使用する際にもリスクがあり、その設定は非常に良かったと思ってます。

多数の魅力的なキャラが登場する本作において、最も美味しいのがこのイオク様です。
前衛向きでは無い支援射撃機で敵に立ち向かってイク様は勇気を与えてくれます。
その腕前は三日月に「避けたほうが当たりそう」と言われる程で、格下の量産型MSにすらロクに当てられない程の凄腕です。
いい所のお坊ちゃんとは思えない程の教養を持ち、常識とされている事を知らなかったりする所とか、出撃しようとすると部下が止めに入る所とか、味方に「邪魔です!」と言われてしまう所とか愛され要素が満点です。
「だいたいこいつのせい」「無能戦犯」「日曜日のたわけ」「イオク・オジャン」という異名は伊達ではありません。

鉄血のオルフェンズOP1
第4期のOPは微妙に感じましたが、それ以外は良かったと思います。
特に1と3クール目

良作と言われた1期から駄作と評かれる様になった2期。
多くのマイナス要素を含めても評価としては★3はあると思います。
前50話と長いので気軽にオススメは出来ませんが、ロボアニメがお好きな方やガッツリと長い作品を観たい方には観て欲しいという気持ちはあります。
本作の評価とか別の話ですが、主人公の三日月・オーガスは私が好きなガンダム主人公No.2となりました。
それでは、良きガンダムライフをノシ

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