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アニメ批評その687 真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました

評価:★★(賢者w)

概要

ざっぽんによる日本のなろう系ライトノベル。

イラストはやすもが担当。

2017年10月から小説家になろうに投稿され、2018年6月から角川スニーカー文庫(KADOKAWA)より書籍が刊行されている。

2021年10月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は160万部を突破している。

あらすじ

生まれつき与えられた「加護」が大きな意味を持つ世界。

「導き手」の加護を持つギデオンは幼少期から目覚ましい活躍を見せ、「勇者」の加護を持つ妹のルーティと共に魔王軍を倒すための旅に出る。

しかし「導き手」は初期レベルが高いのみであるため、次第にギデオンの戦闘力は勇者パーティーの中で見劣りするようになる。

そしてメンバーの賢者アレスから「君は真の仲間じゃない」と告げられ、ひとりパーティーを去ることとなった。


辺境の地ゾルタンに流れ着いたギデオンはレッドと名を変え、実力を隠し薬草採取専門の冒険者として生活していた。

念願の薬草店を開業した矢先、かつて共闘した冒険者にしてお姫様のリットが訪れる。

押しかけ気味に同居を宣言したリットと共に、レッドのスローライフが始まった。

真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました - Wikipediaより抜粋


タイトルが長過ぎる上に、全然スローライフではありません。
長いタイトルは作品の中身をわかりやすくするためだと思うのですが、タイトル詐欺な点はマイナスです。
開幕からマイナス点を挙げてしまいましたが、本作はマイナス点とプラス点が多く、評価するのに非常に悩まされました。
順を追ってご紹介させて頂きます。

魔王軍と戦う勇者一行ですが、主人公は戦闘力不足からリストラされてしまいます。
主人公は戦闘力がウリという訳では無く、勇者パーティーに必要な人材だったのですが、賢者(笑)の私怨により解雇される流れとなります。

リストラされてしまった主人公は田舎町で名を偽り、薬屋を経営し始めます。

そこに主人公の事が大好きなリットちゃんが押しかけてきます。
公式曰く「ツン期の終わった元ツンデレ」との事で、

全力で主人公を堕としにきます。
最初は「何だこのクソビッチは?」と思ったのですが、主人公に対する真っ直ぐな気持ちは本物の愛であり「これはこれで悪く無いな」と思う様になりました。

基本的に残念作画の本作ですが、いい意味での手抜きとして度々リットちゃんがデフォルメ化します。
これは普通に可愛かったと思います。

タイトルに「スローライフ」と入ってるだけあって、序盤はスローライフチックな感じではありました。
ですが、序盤の日常パートがクソつまらなくて酷い作画がより際立って見えるシーンも多々あり、ここで視聴切りをした方が多かったはずです。
サウナ回とか「流石にそれはどうなんだ?」と思ってしまいました。
それと序盤の回想シーンが余りにも長過ぎたのも宜しく無かったと思います(マジで長い)

戦闘シーンも最初から諦めている様な手抜き具合で、本当にクソでした。
しかし、時折見せるリットちゃんのブチキレシーンに救われた感はあります。
「もう少しだけ頑張って観てみよう」
そんな気にさせてくれました。

んで、コチラが主人公の妹さんであり勇者様です。
本作の「加護」の設定に関しては高評価で「加護」と言えば聞こえは良いのですが、呪いの様でもあり、ありがちだけどそうでもない設定に好感が持てました。
勇者の加護を持った妹ちゃんは「凄まじく高い戦闘力」「瀕死の怪我を瞬時に治す能力「食事と睡眠を必要としない」「感情が加護により死んでる」といった人間ばなれしている子です。

ある意味かなりヤベー子で「ヤンデレ勇者」とか巷で言われてましたが、非常に可愛い子でリットちゃんだけでは折れそうだった私の心を支えてくれました。
妹ちゃんを演じているのは大空直美さんで、大空さんのイメージとはかけ離れた演技でした。
※エヴァの綾波みたいな声でした。
その点もプラス評価です。

あとは賢者(笑)です。
賢者のクセして凄まじい馬鹿です。
パーティーに必要な主人公を追い出し、仲間達全員からひんしゅくを喰らいます。
自分で追い出しておきながら「我々が頑張っているのにのうのうと田舎で楽しよってからに!」的な感じでキレ散らかしている様が面白かったです。
最後の最後まで救い様の無い馬鹿で、馬鹿さ加減と性格の悪さに関しては類を見ない酷さです。
妹ちゃん同様に私を楽しませてくれたキャラとして好感度は高いですw

最後の評価点としては最終話で作画を開放した点です。
大した実績の無い会社が合同で制作した本作ですが「本気を出せばこのくらいの事は出来るんだぞ!」という気持ちが伝わってきました。
おそらく低予算で作られたと思うので、そんな中で色々創意工夫して頑張られたのだと思います。

・総評

制作陣の努力が見られますし、勇者や賢者はいいキャラだったと思います。
ですが、序盤と女子が絡まない日常パート、戦闘シーンがクソ過ぎた点は無視出来ません。
中盤まで視聴する事に耐えれれば、どうにか楽しむ事は出来ると思いますが、タイトル詐欺な点も含め総評としては★2とさせて頂きます。
作り方次第というか予算次第では良作になった気もします。


それでは、良きアニメライフをノシ

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