アニメ批評その838 神クズ☆アイドル
評価:★★(恐らく低予算で努力の後は見られるが)
概要
いそふらぼん肘樹による日本の漫画作品。
『コミックZERO-SUM』(一迅社)にて2017年7月号に読み切りとして掲載後人気を得て、2018年2月号から連載された。
あらすじ
仁淀ユウヤは、金のためだけにデビューを果たしたことから、歌わず踊らず、そしてファンサービスにもやる気を出さないクズアイドルである。
見かねた事務所よりクビを宣告されたユウヤは、不慮の事故で亡くなった女性アイドルの最上アサヒの幽霊に出会う。
死後もアイドル活動をしたいアサヒを憑依させることのできたユウヤは、彼女の助力を得て楽して稼ぐべく、アイドル界の天下を目指すことになる。
主人公の仁淀 ユウヤ(cv.今井文也)は自他共に認める美貌の持ち主で、アイドルユニット「ZINGS(ジングス)」のメンバーとして活動しておりますが、ヤル気は全く無くて楽をする事しか考えておりません。
相方の吉野くん(cv.堀江瞬)は真面目かつ性格も良い常識人です。
そんな吉野くんの足を引っ張っていた仁淀くんですが、元トップアイドルの最上 アサヒ(cv.東山奈央)の幽霊と出会います。
幽霊であるアサヒちゃんは仁淀くんにしか認識されず、物質に干渉する事も出来ません。
ですが、仁淀くんの体に入り込んで本人に成り代わって活動する事は可能で、ヤル気の無い仁淀くんの代わりにアイドル活動をする事になります。
客の前に立っても全くヤル気を見せない仁淀くんですが、
アサヒちゃんが憑依するとこの通り、シャブを打ったかの様に別人というかテンションが爆アガリします。
本作の見どころはこのギャップかと思いましたが、それだけではありませんでした。
仁淀くんのファンが主人公並みの存在感を放っており、
本編もですがCパートの居酒屋のダベりが面白かったりもします。
右にいる緑髪の女性がウマ娘のゴルシ(cv.上田瞳)と言えば、その濃さがおわかりになると思います。左にライスがいます
あとライバル(?)のアイドルに変な奴がいたり、
仁淀くん、というか中にいるアサヒちゃんがたまにおかしくなるのも面白かったりします。
◆本作の残念だった点
アサヒちゃんがもう少し可愛かったらなぁ・・・と思いました。
原作を詳しく知っている訳ではありませんが、もう少し何とかならなかったのかな?と・・・
それ以上に残念だったのがライブのシーンです。
CGが余りにもショボくて萎えました。
CG否定派では全然無いのですが、予算の少なさが垣間見えた気がしました。
フフッと笑わせてくれるシーンがふんだんに盛り込まれており、仁淀くんのファンとかも面白かったのです。
声優さんの演技に不満はありませんし、Cパートの居酒屋トークを観ても制作陣が如何に頑張ったかが伺えるのですが、どうしても隠し切れない低予算匂が気になってしまい「今一つだったなぁ」というのが最終的な感想となってしまいました。
最近視聴した男性アイドルモノといえばヒロインたるもの!〜嫌われヒロインと内緒のお仕事〜がありましたが、全体的なクォリティーが段違いです。
本作の方が笑いに特化していて個人的には好みですが、ライブパートはしっかりと作り込んで欲しかったです。
そこがダメだと他が良くても厳しいと思います。
それでは、良きアニメライフをノシ