評価：★★(NTR好きには堪らない？)

概要

金丸祐基（カナマル ユキ）による日本の漫画作品。

『ヤングエース』（KADOKAWA）にて2018年4月号（2018年3月2日発売）より連載中。

高校生の男女が授業の一環で疑似的な夫婦として生活させられる高校を舞台に、主人公とヒロインが、互いに片思いの相手とペアを組むべく夫婦を演じることから始まる恋愛模様を描いたラブコメディ作品。

2022年9月時点で単行本の累計発行部数は80万部を突破している。

あらすじ

自身をリア充ではないと自認している高校生の薬院次郎は、通学先の青瞬学院の伝統として行われる授業「夫婦実習」で、自分と正反対の立場にいる渡辺星とペアになる。

星のようなギャルが苦手で、初恋相手の桜坂詩織と一緒になる希望が叶わず落胆する次郎だったが、詩織のペアで意中の相手である天神岬波と組みたい星からの提案で、成績上位者に与えられるペア交換の権利を得るべく、疑似夫婦としての生活に取り組む。

当初は点数を稼ぐべくファーストキスなど様々な取り組みを実践する次郎と星だったが、生活の中で性格や考えを理解し合うことで図らずも仲が深まり、当初の目的とは裏腹に互いに好意を抱くようになる。

夫婦以上、恋人未満。 - Wikipediaより抜粋

人間関係はこんな↑感じです。
「夫婦実習」という学校の必修科目でランダムで選ばれたペアで、疑似的な夫婦生活を営むというラブコメです。
選ばれたパートナーと仲良くしないと単位を落としてしまうという過酷な条件に加え、成績上位者同士はパートナーの交換が出来るので、好きでも無い相手とイチャイチャしないとイケないという完全にエロゲの設定です。

主な登場人物は4名で、この青髪が主人公の薬院 次郎です。
レトロゲーが好きというどうでもいい様な設定がありますが、それだけ個性が薄い男です。

メインヒロインの渡辺さんは好きな男とパートナーとなるために、好きでも無い次郎とイチャコラします。
大西沙織さんが演じておられるのですが、大西さんが軽いノリのギャルを演じるというのが新鮮に感じました。

次郎の想い人である詩織ちゃんは、渡辺さんが好きな男とペアを組んでます。
メンドクサイ女です。

渡辺さんが好きなイケメンです。

この様に、ギャルが苦手な次郎と好きな男がいる渡辺さんですが、徐々に仲良くなっていきます。
「エロゲ設定なのにちゃんとラブコメしてるなぁ」と思った私ですが、NTR好きには堪らないアニメなのかもしれません。

◆微妙に感じた点

・主人公がキモい
私から見える範囲、特に女性から「主人公がキモ過ぎる」というご意見を多くお見かけしました。
アニメ化した人気ラブコメを振り返ると、大体は頭が良かったり、性格が良かったり、真面目で実直だったりと好感度が高そうな子が主人公です。
それに比べてレトロゲーが好きという点以外に個性が無く、知性も感じられない主人公に対して好感を持つのは非常に困難に感じます。
加えて高校生とは思えない顔立ちで、老けている様に見えてしまうのも宜しくありません。

・友人もキモい
次郎の友人もキモいし、寒いです。

・古臭い
時代錯誤な表現が随所に観られ、昭和のノリを彷彿とさせる処が残念に感じました。

・魅力的なサブキャラがいない
ラブコメの成功条件として最重要なのは「女性キャラの可愛さ」だと思います。
メインヒロインは勿論ですが、サブヒロイン的な子達が魅力的で無いと成功する訳がありません。
本作に関しては渡辺さんと詩織ちゃんのツートップで、他は印象が薄すぎるのでかなり厳しいと感じました。

アニメの製作陣は良い仕事をしました。
凄く失礼な事を申し上げると、原作の人気＆知名度を考えますと予算は決して潤沢では無かったはずです。
そんな中、作画崩壊を起こす事無く、時折良く見えるシーンもありアニメとしての出来は最善を尽くしたのでは無いかと思います。
バリバリのNTR設定をエロゲ調にせず、ちゃんとしたラブコメに仕上げている原作も良い作品なのだと思います。
原作未読の私ですが、もしかするとアニメ放送後の先はもっと面白くなったり、魅力的なキャラが登場したりするのかもしれません。
しかしアニメを観た限りでは先に述べた通りの感想で、本作を酷評する方も少なくはありません。
原作はまだ続いておりますが、1クールで完結させたら評価は違ってたかもしれません。
ディスり多めの記事となってしまいましたが、ありがちなエロゲ設定をちゃんとしたラブコメ化する事に成功している点を考慮して★２評価とさせて頂きます(判断が難しかったです)
それでは、良きアニメライフをﾉｼ

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