アニメ批評その934 ブルーロック
評価:★★★(サッカーをモチーフとしたNTRモノ)
概要
金城宗幸(原作)、ノ村優介(作画)による日本の漫画。
『週刊少年マガジン』(講談社)にて2018年35号より連載中。
2021年5月に第45回講談社漫画賞の少年部門を受賞。
2023年3月時点で累計発行部数は2400万部を突破している。
スピンオフ作品として、『別冊少年マガジン』(同社)にて三宮宏太による『ブルーロック-EPISODE 凪-』(ブルーロック エピソード なぎ)が2022年7月号より連載中。
またメディアミックスとして2022年10月よりテレビアニメが放送され、2023年より舞台が上演予定。
高校生を中心とするサッカー漫画だが、部活やクラブチームとは異なり、各地から招集されたFW選手300名が日本代表となる権利をかけて試合をするといったデスゲーム要素を汲む作風をもつ。
また、絆やチームワークではなく、個人の圧倒的な個性やエゴを求めるといった主題が特徴である。
一方、日本サッカーや実在の選手を卑下するような描写があり、連載当初は批判の声もあった。
以上のことから「史上最もイカれたサッカー漫画」の異名を持つ。
あらすじ
日本代表がサッカーW杯を2010年大会以来、8年ぶりにベスト16で終えた2018年。
日本フットボール連合は日本をW杯優勝に導くストライカーを養成すべく、ユース年代のFW300人を対象とした青い監獄プロジェクトを起ち上げ、ブルーロックと呼ばれる施設を建設する。
失格者は日本代表入りの資格を永久に失うという条件の中、無名の高校生プレイヤーである潔世一は世界一のストライカーになるべく、計画の全権をもつ絵心甚八が課す試験に挑む。
ブルーロック - Wikipediaより抜粋
※少しネタバレがありますのでご注意下さい。
前評判の高さから期待しての視聴でしたが・・・
期待以上でした!
サッカー漫画の常識を覆した名作といっても過言では無いかもしれません。
この意地悪なお兄さんが主催する「ブルーロック」は絆やチームワークではなく、個人の圧倒的な個性やエゴを求めるといったモノであり、スポ魂作品の常識が通用しません。
ユース年代の優秀なFWを300人も集めて最初にヤッたテストが「鬼ごっこ」です。
日本代表となる権利をかけての勝負が鬼ごっこですw
そして次のテストが「即席のチーム同士で戦うリーグ戦」なのですが、メンバー全員FWの選手なので、
最初の頃はチームワークは勿論、戦術もはちゃめちゃで面白いです。
普通はちゃんとしたGKがいて、守備の要となるDFやゲームメイクが出来るMFなどがいるのが当たり前ですが、全員FWなのでそうはイキません。
そんな中で主人公の潔 世一くんは様々な事に気付き、成長し、
度々覚醒します(チョイチョイイキります)
勿論主人公以外も覚醒するのですが、この覚醒するシーンが他の作品だと数話、長いと数十話掛けてする処を本作は1,2話で片付けます。
だからといって内容が薄っぺらいとかは無く、物語が濃厚だからこそ出来る事だと思います。
◆NTR要素満載
本作はNTR要素満載、とかでは無く私の中ではNTRモノにカテゴライズされてます。
例えば二次選考の「ライバルリー・バトル」では、好きな者同士が3人1組のチームを組んで3対3で戦う形式なのですが、
一緒にチームを組もうと思ってた仲間が別の男と一緒になり、脳が破壊されそうになるシーンがあったりします。
そして闇落ちすると^^;
もうこの展開は腐女子の方でなくても胸がキュンキュンしてしまいます。
この「ライバルリー・バトル」では勝つと相手チームから好きな選手を一人奪える形式なので「俺が選ばれないだと!?」的な展開もあり面白過ぎます。
そもそもライバルだった選手と同じチームになって戦うというのはスポーツ系の作品では胸熱の王道展開です。
それが割と序盤に発生し、試合をするごとにメンバーが変わるという展開に目が離せなくなります。
◆面白いに決まってる
選手の覚醒シーンや胸熱展開が断続的に来ますので、面白いに決まってます。
スポーツ系のアニメがお好きでは無いとか、あまり観た事が無いという方にはピンと来ないかもですが、ここまで目まぐるしい展開で楽しませてくれるスポ魂アニメは無かった気がします。
それでいて面白いシーンもあるという隙の無さです。
登場人物の数が非常に多く、中には全く活躍せずに脱落してしまう人もいるので全員覚える必要はありません。
予想外の展開があったり、メインと思われたキャラが脱落したりと視聴者を飽きさせる事がありません。
2期と劇場版の公開も決まっておりますし、サッカーに興味が無い方でもご視聴なさってみては如何でしょうか?
特にNTRモノがお好きな方には堪らないと思います。
それでは、良きアニメライフをノシ