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アニメ批評その941 英雄王、武を極めるため転生す ~そして、世界最強の見習い騎士♀~

評価:★★(どや顔が印象的)

概要

ハヤケンによる日本のライトノベル。

『小説家になろう』にて2019年3月12日より連載中。

単行本はHJ文庫(ホビージャパン)より刊行されている。

2023年1月から3月までテレビアニメが放送された。

あらすじ

女神アリスティアの加護を受けた神騎士ディバインナイトとして巨大な国を打ち立て、国の為に生涯をささげた英雄王・イングリスは、老衰によってその生を終えようとしていた。

そして死の直前に女神アリスティアが現れ、功績に報うため願いを叶えるという。

それを聞いたイングリスは、もう一度生まれ変わり、次の人生では己の武を極めたいと願う。

その願いは無事叶えられ未来で騎士の名家の子供に転生したが、何故か性別は女の子だった。

英雄王、武を極めるため転生す 〜そして、世界最強の見習い騎士♀〜 - Wikipediaより

お爺ちゃんが異世界転生して女子になるという物語です。

主人公は元々英雄だったせいか、TSモノとしては成長しても性格がブレません。

イングリス・ユークスさん(cv.鬼頭明里)15歳です。
心も体も戦闘力も全然15歳では無いのですが、そこはツッコんではイケません。

◆本作の見どころ

OPから凄まじいどや顔をかましてきます。
この時点でイラっとくるか「すばら!」と感じるかが全てです。
イラっときたら視聴を断念しましょう。
しかしこのキャラデザが刺さる人にはめっちゃ刺さりそうです。

あとは程よい百合成分が補給出来る点と、

斬新な戦闘シーンをお楽しみ頂く事が出来ます。
戦闘シーンに関しては作画が良いとかではなく、ギャグチックな描写やSE音の迫力で誤魔化す等「なるほど、そういった手抜き方法もあるのか」と感心させられます。

ちなみに主人公が強過ぎな上に、バトルが好き過ぎます。
これだけバトルが好きなのは、ドラゴンボールの孫悟空くらいしか思い浮かびません。

大食いキャラなのも悟空と一緒です。

「作画が良い」と評する方も多いのですが、実際は大した事ありません。
しかし大崩れする事は無く「何となく作画が良い気がする」風に見せてる点は高評価です。
素晴らしい仕事だと思います。

◆アカン点

細かいツッコみ処が多く、主人公が女児の頃に模擬戦闘に参加する事をヨシとしたお父さんや、部屋の中で凶暴な魔物を召喚したりと理解に苦しむシーンがチョイチョイあります。
「戦う事を前提に召喚する魔物を何故部屋の中で?お外で召喚しない理由は何?建物がぶっ壊れてるんですけど??」
そう感じずにはいられません。
そもそも勢力図が複雑で、どの勢力と戦ってるのがわかりずらかったり、設定もよくわかりません。
「虹の雨・虹の粉薬」「天上領・天上人」「天恵武姫」などの設定も、ぼぉ〜と見てると理解不能になりそうです。
とにかくわかりずらいという点が致命的な欠点です。

あとこの無能にイライラさせられました。

◆総評

どや顔と良さげに見える作画のおかげで、非常に印象に残るアニメでした。
主人公のブレなさや食欲旺盛な処にも好感が持てましたが、ストーリーと設定のクソさ加減は如何ともし難かったです。
「何で人が化け物になるの?化け物を呼び込んでる奴殺せよ!天上人は何であんなに偉そうなんだ?」
ちゃんと観ていればわかる事ではありますが、アニメはぼぉ〜と見て楽しめるくらいで無いとアカンと思ってます。

制作陣はとても良い仕事をしたと思いますが、評価は★2です。
設定や勢力図をここまで複雑にする必要は無かったなぁ、と思います。
あとタイトル長過ぎ。
それでは、良きアニメライフをノシ

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