アニメ批評その951 Buddy Daddies
冒頭の解説で「殺し屋が殺した男の娘を拾ってしまって」の部分を読んで「え?この子は男の娘だったの?」と勘違いした私を許して下さい。
レビュアーはechoさんです。
評価:★★★(ホームコメディメインの子育てバディアニメ)
概要
Buddy Daddies(バディ・ダディズ)はhttp://P.A.WORKS制作のオリジナルアニメ。
ストーリー原案はニトロプラスの下倉バイオが担当する。
2023年1月からTOKYO MXほかにて放送された。
あらすじ
殺し屋バディの子育て奮闘記!?
狙ったターゲットは逃さない。
そんな男2人の殺し屋バディが、4歳の女の子を引き取るハメに。
新たに始まったのは、ホット&クールな男2人組と天真爛漫な女児との家族生活。
どんな仕事もこなす2人でも、1人の娘に悪戦苦闘。
食事の世話から遊びの相手、保育園の送迎などに大慌て。
それでも仕事の依頼は断れない。
さらに女の子は2人が始末した極悪マフィアボスの隠し子だったのだ…!
果たして、仕事と育児の両立は可能なのか?
そして、仮初めの家族に幸せは訪れるのか?
殺し屋が殺した男の娘を拾ってしまって、子育てに奮闘するアクション&ホームコメディ作品です。
親が秘密の仕事をしているホームコメディと言うと真っ先にSPY×FAMILYが思い浮かぶのですが、最終回まで見るとSPY×FAMILYとは違う面白さがありました。
殺し屋バディの一騎と零は敵対マフィアのボスを狙う仕事中、たまたま居合わせたマフィアのボスの隠し子ミリを拾ってしまい子育てに奮闘するお話です。
生活力は無いけれどボスの息子で仕事では有能な殺し屋の零と、
ノリは軽いけど家事が得意なサポート役の一騎。
凸凹コンビが初めての子育てに悪戦苦闘しながら生活していくホームコメディになっていました。
意外に面白かったところは子育て要素の再現度が高いところです。
保育園さがしに苦戦したり、保育園の入園準備に持ち物に名前を書いたり、園児同士の喧嘩にやきもきしたり…。
子育て世代は、そうそうこんなことあったってなりますし、子育てをしたことが無くてもこんなに大変なんだ…と苦労は分かると思います。
そんな生活の中で、かりそめの家族が段々と本当の家族になっていく展開が面白いところです。
ただ、ストーリー展開が強引なところがあって、ちょいちょい気になる点もあります。
特に子供のミリが天真爛漫すぎて銃撃戦のど真ん中で喜んで笑っていたり、イタズラして家中めちゃくちゃにして怒られてもずっと平気な顔をしていたり、ミリのキャラクターは漫画的で、子育て描写がリアルなだけにちょっと違和感があります。
アクションシーンも良く動くし派手なんですが、プロの殺し屋にしてはコメディタッチが強すぎるしカッコ良いわけでは無いので、あくまでコメディとして楽しむ作品なんだと思います。
この辺りがちょっとちぐはぐな感じがするのですが、それを許容出来れば楽しめると思います。
ホームコメディが好きなら方にはおススメです。
では、良きアニメライフを!