アニメ批評その990 スキップとローファー
評価:★★★(温かな気持ちになる)
概要
高松美咲による日本の漫画作品。
『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2018年10月号から連載されている。
2023年1月時点で電子版を含めたコミックスの累計発行部数は100万部を突破している。
マンガ大賞2020の第3位に選出された。
2023年5月には第47回講談社漫画賞総合部門を受賞した。
メディアミックスとして、テレビアニメが2023年4月から6月まで放送された。
あらすじ
岩倉美津未は中学卒業を機に、石川県のはしっこから東京の高偏差値高校へ進学したぴかぴかの高校生。
美津未ははしっこの過疎地で育ったゆえにまっすぐでまっしろで天然。「私はこの高校生活、ただの一度だって失敗しない!」と鼻息が荒い。
根拠は「なぜなら私には明確な人生設計があるから!」「大学はもちろんT大」「法学部を首席で卒業」「死んだらお骨は日本海にまいてもらう」などなど同世代コミュニケーション経験に乏しい夢見る15歳。
だが入学式当日早々道に迷い、通勤ラッシュに巻き込まれ人酔いし、美津未の人生設計は早くもくじかれ落ち込んでしまう。
そんな美津未の様子を心配した背が高いイケメン男子が声をかけてきて、一緒に学校へ行くことになる。
主人公の美津未ちゃん(cv.黒沢ともよ)です。
多分この時点で未視聴の方は「絵柄がちょっと・・・」と思われたはずです。
正直私もそうでした。
原作の画が悪いとは感じなかったのですが、アニメ化するならアニメ向けの画にするべきでは?と思いましたし、今風の絵柄では無いので然程人気も出ないだろうと思ってました。
TVアニメ「スキップとローファー」ノンクレジットオープニング映像│須田景凪「メロウ」
本作はechoさんがかなり気に入ってた様だったのでOPも観てみました。
初見の時は「歌は上手いけどやはり絵柄がなぁ・・・」と感じてしまい、クソダサダンスにも心を動かされる事はありませんでした。
が、視聴後にはこのキャラデザがベストであったという事と、クソダサダンスが狂おしい程好きになってしまいました。
◆美津未ちゃんが素敵すぎる件
本作のジャンルは、コメディー系というよりかは感動系です。
ラブコメ要素もあるのですが、その割に主人公の美津未ちゃんの見た目がちょっとちょっとですw
「法学部を首席で卒業し官僚になる」という夢を抱き、天然な田舎者ではあるモノの、頭はガチで良いという変わったキャラ設定です。
美津未ちゃんは何事にも一生懸命でとても優しい子です。
たまに落ち込む事もあるのですが、そこを自力で乗り越えて周りに優しさを振りまく彼女はまさに天使です。
こんな見た目(失礼)でも視聴後には、そんじょそこらの美少女キャラ以上に可愛く見える事でしょう。
◆感動の連続
感動系のアニメは、1話をまるまる使って最後に感動的なシーンに繋げるのが基本的な戦術となりますが、
本作は1話の中で複数回感動させられる時があります。
感動とまではいかなくても、心が温かくなる様なシーンが満載で中弛みする事が全くありません。
「感動の押し売りは嫌いだ!」という方でも、本作の感動的なシーンはよくある感動系の作品とは異なる系統です。
登場人物の大半が心に闇的なモノを抱えてたりするのですが、闇落ちする前に美津未ちゃんがどうにかしてしまう展開が面白くて感動もさせられます。
◆本当に温かい
登場人物がイイ人ばかりで安心します。
私の青春時代にはいなかった人種の方々ばかりで、こんな人達に囲まれて育ったらこんな歪んだ人間にならなかったのかなぁ・・・と考えさせられました^^;
◆制作はP.A.WORKS
さり気ないシーンで感動させられたり、背景の作画が素晴らしかったりと、P.A.WORKSの良い処が存分に発揮されたアニメでした。
フェアリーゴーンとかいうクソアニメを作ってた時はヤベーと思ってましたが、近年はパリピ孔明やアキバ冥途戦争などスマッシュヒットを出しておりますので、この調子でかつての人気と信用を取り戻して欲しいと思ってます。
絵柄で損をしている感はあるのですが、視聴すれば「コレで良かったんやな!」という事がお分かりになりますし、レベルが高かった2023春アニメの中では突出した人気を出す事が出来ませんでしたが、国内外問わず人気がじわじわと上がってきている作品です。
心が荒みがちな方には特にオススメなので、好き嫌いせずご視聴頂ければ幸いです。
それでは、良きアニメライフをノシ