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アニメ批評その1045 自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う

評価:★★★(とうとう無機物までもが異世界転生)

概要

昼熊によるライトノベル。

2016年3月より小説家になろうに投稿され、2016年8月にスニーカー文庫(KADOKAWA)より書籍化された。

イラストは加藤いつわが担当する。

2023年6月からスニーカー文庫より新装版が発売された。

イラストは憂姫はぐれが担当する。

小説家になろう版は全十章で完結しているが、スニーカー文庫版(旧版)は小説家になろう版の第三章に相当する3巻で刊行が打ち切られている。

九二枝によるコミカライズが『月刊コミック電撃大王』(同)にて、2021年10月号から連載中。

2023年からはテレビアニメが制作されている。

あらすじ

自動販売機マニアの「俺」は交通事故に巻き込まれた際に、倒れる自動販売機を助けようとしてその下敷きになって死んだ。

目が覚めると自動販売機に転生して湖の前に立っていたが、体は動かず、声も録音済みの限られた言葉しか話せなかった。

誰もいない湖畔で数日孤独に過ごしていると、腹をすかせた怪力少女のラッミスに出会い、意志を持つ魔道具だと認識され、何とか意思の疎通に成功する。

ラッミスに背負われて迷宮内の村に行き、ハッコンと名付けられ、自販機として地球の飲食物を村人たちに販売する。

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う - Wikipediaより抜粋

導入は主人公が死亡して異世界転生を果たす処からスタートするのですが・・・

絵面w
自動販売機が主人公で、しかも異世界転生するという今までに無かったアニメです。

大好きな自動販売機になれて嬉しいと感じる主人公も大概ですが、異世界転生した先では放置プレイを喰らいます。

偶然通りかかった冒険者の女の子(ラッミス)と意思疎通を図るのですが、録音済みの限られた言葉でしか話せないという縛りが本作の面白い処です。

異世界では味わえない美味しいコーンスープでラッミスの胃袋を掴んだ主人公は、

お持ち帰りされる事になります。
本作を視聴前は「自販機に足が生えて移動するのか?それともホバークラフトで移動するのだろうか?」と色々考えておりましたが、

ラッミスは怪力少女なので軽々と持ち運んでくれます。

街に設置された主人公ですが、

飲み物だけでは無く食べ物も提供可能で、異世界人に大層喜ばれます。
「どんなに美味しくてもその内飽きられてしまうのでは?」

その点は大丈夫です。
色んな形態にフォルムチェンジ可能で、売り物も随時更新する事が出来ます。

その内、仲間と一緒に冒険にイク様になります。
「自販機が戦えるんですか?」という疑問が湧きそうですが、これがちゃんと戦えるのですw

2期の制作も決定している様です。
話だけ聞いてる分には意味不明に感じるかもしれませんが、今までに無かった面白さがあります。
主人公役が福山潤さんで、ラッミス役が関西弁で話す本渡楓さんというのもあり、お二人の演技力が面白さにバフを掛けてる感もあります。

作画に関してはレベルが高いとは言えませんが、アイデア一つで面白く仕上げる事が出来るという事を示した良いアニメだと思います。
決して色物とか出オチとかでは無く、最後まで楽しむ事が出来ましたので、異世界転生モノがお好きな方は是非ご視聴なさってみて下さい。
それでは、良きアニメライフをノシ

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