アニメ批評その1040 スプリガン
ネトフリアニメは良いモノもあるのですが、観てる人少ないですよね・・・
私もケンガンアシュラの2期が観たいので契約し直す予定ですが、今回は水曜日担当のechoさんのレビューとなります。
評価:★★★(1話45分のネトフリアニメ、アクションシーンがカッコいい)
概要
スプリガンは週刊少年サンデーで連載されていた漫画を原作としたSF作品。
原作漫画は累計発行部数は1000万部を突破している。
超古代文明の遺産が国家などに悪用されないよう回収・封印する民間組織「アーカム」工作員の精鋭「スプリガン」達の活躍を描く。
Netflixのオリジナルアニメシリーズとして2022年6月より配信。
原作では存在していなかったスマートフォンやタブレット端末、カメラ付きドローン等の電子機器が登場したり、登場人物の持つ銃器などの装備品が一新されたりしている。
動きの少ないシーンは手描きで作画し、アクションや情報量の多い部分は3DCGで作成してモーションキャプチャーで動かすという使い分けをしており、これまでの3DCGアニメよりもセルアニメーションに近い表現がなされている。
あらすじ
かつてこの地球には、優れた文明が存在した。
現代では到底及びもつかない知識や科学力を持っていたという超古代人の遺産が、今もなお世界の各所で人知れず眠っているという。
高速の通信網が世界中を覆い尽くし、衛星のレンズが全ての秘密を暴き立てようとしている今、不可思議な“力”を持つその遺産の発掘・研究に大国の軍部が介入し、その争奪戦を開始した。
そんな中、超古代文明の何者かがプレートに綴った『我々の遺産を悪しき者より守れ』というメッセージを誠実に受け止め、超古代文明を封印する事を目的に活動する組織があった。
その組織の特殊工作員を…スプリガンと呼ぶ。
1990年代にサンデーで連載され、累計発行部数1,000万部を超えるレジェンド作品のアニメ化です。
私はすでにアニメ化されていたもののリメイクだと思っていたのですが、いままで劇場版が一作しかアニメ化されておらず、ほとんどのエピソードが初の映像化だそうです。
Netflixでは1話45分という中編エピソードを1話完結でアニメ化していて、地上波放送では2話で1エピソードと言う形での放送でした。
ストーリーは「ノアの箱舟」や「クリスタルスカル」などいわゆるオーパーツ(遺産)を守る秘密組織スプリガンと、オーパーツを利用しようとする敵の組織との戦いを描くSFアクションです。
スプリガンに所属する主人公「御神苗優(おみなえ ゆう)」の戦闘アクションが見どころになります。
戦闘シーンはクオリティの高い3DCGで動きまくりますし派手なアクションで個人的には好きでした。
ストーリーもちょっと懐かしい都市伝説レベルのオーパーツがどんどん出てきて厨二心をくすぐられる内容でとても良かったんですが、往年のファンからは苦言も多かったみたいですw
一つは1話45分できっちり1エピソードを完結させている点で、確かに尺不足でアクションもふんだんに盛り込まれている為、キャラクターの掘り下げや内面描写が少なかった気がします。
そのせいでB級のハリウッド映画を見ている様な感覚は確かにありますw
もう一つは3DCGと2D作画のレベルの差です。
3DCGがしっかりお金を掛けてレベルが高い分、2D作画が若干浮いているように感じました。
この辺りが目の肥えている往年のファンには不満にだったのかもしれません。
題材もオーパーツを扱っていて、原作は1996年に終わっていますので、ちょっと古臭く感じるのは仕方がありません。
それでもこのクオリティで映像化されたのは素晴らしい事で、良いアニメ化だったと思います。
続編を匂わす終わり方をしているので、是非2期制作をお願いしたいところです。
原作漫画のファンの方、攻殻機動隊やARMSなどSFアクションが好きな方にはおススメです。
では、良きアニメライフを!