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アニメ批評その1093 盾の勇者の成り上がり Season 3

評価:★★(2期の低評価を覆せる程では無かった)

↑コチラの続きです。

TVアニメ『盾の勇者の成り上がり Season 3』【4K】ノンクレジットオープニング映像|MADKID「SIN」
OPを観た時は「おっ!?」ってなりましたし、EDの曲も良かったです。

3期目となる本作は多くの方から「2期よりも良くなった」という賛美の声が聞かれました。
作画だけでは無く戦闘シーンの描写も良くなった気がしますし、

従来のキャラも活躍する中で、新キャラが色々増えたのも良かったのではないでしょうか。

3バカ問題にも一応の区切りがついたのは大きな前進で、停滞していた物語がようやく動き出すのか・・・

と思いきや、結局寄り道というか、余計と思える様な話が差し込まれて終わります。
いや、分かるんですよ。
3バカが馬鹿過ぎたり、余計な事に労力を割かれたりして、波に備えなければならないのにそれ処では無くなるという状況にヤキモキするのが本作の面白い処というか楽しみ方です。

他の勇者が有能だったり協力的だったら、物語としての山場が減ってしまいますので「如何にして主人公の脚を引っ張るか」みたいなみたいな使命が課されてしまうのは仕方の無い事です。

それ故に、いくら主人公の仲間が増えた処で所詮は一般人なので、最終的には大した戦力にならない事が分かりきってます。

バカでもアホでも勇者達が結束して戦わないと波の脅威には抗えませんので、強そうなキャラが増えても期待が持てませんし、3バカに対しても好意的な感情が湧きません。

舞台装置として重要な役割を果たしているビッチに関しても「さっさと殺しておくべきだしたね」としか思えず、役割を理解した上でも目障りな存在でしかありません。
このビッチを庇った母親も逆恨みしている父親もですが、この作品は好感度の低いキャラが多過ぎるのがアカンと思います。

評価すべき処も「2期よりも良くなった」という程度で、戦闘シーンも通常パートも少し怪しい時がありました。

異世界かるてっとに混ぜるくらいですから、KADOKAWA的にはどうにか他の作品並みの人気作になって貰いたいという考えがあるのかもしれません。
原作の売上だけ見れば本作も人気作と言えますので、何故アニメでここまでの差がついてしまったのか・・・
アニメの出来の差はあると思いますが、それ以上にアニメ向けでは無かったのかもしれません。

異世界転生モノなのに、その世界だけでは無く他の世界の人間と戦うという少し複雑なストーリーに加え、勢力図も複雑でどの勢力がどういった目的があるのかも不明瞭です。
小説と違ってアニメは小難しい設定やストーリーはウケが悪いので、本作を成功させたかったらバチクソ凄い作画でどうにかするしか無かった気がします。

2期よりかは良くなってるけど、まだまだだなーというのが私の評価です。
一応4期にも期待はします。
それでは、良きアニメライフをノシ

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