アニメ批評その1097 経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。
評価:★(関家くんはいらないよね?)
概要
長岡マキ子による日本のライトノベル。
イラストはmagakoが担当している。
ファンタジア文庫(KADOKAWA)より2020年9月から刊行されている。
メディアミックスとして、カルパッチョ野山によるコミカライズが『ガンガンONLINE』(スクウェア・エニックス)にて2022年2月から連載中。
2023年10月から12月までテレビアニメが放送された。
あらすじ
1学期の中ごろ「陰キャ」を自認する高校2年生の加島龍斗(かしまりゅうと)が友人との罰ゲームで「学年一の美少女」とされる同級生の白河月愛(しらかわるな)に愛を告白する。
思いがけず白河は加島の告白を受け入れ、加島を自分の部屋に連れて行き、性行為の準備をする。
白河は男女が付き合い始めたらすぐセックスするものと思っていた。
しかしうろたえて躊躇した加島に何となく諭され、白河は加島を心から好きになるまで待つことにする。
経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。 - Wikipediaより抜粋
最初に本作の良い処を上げますと、他のラブコメアニメでは得られない感覚が味わえます。
タイトルの通り、メインヒロインは高校生ですが非処女です。
この時点で珍しいラブコメと言えるのですが、キャラの心情や価値観がよくあるラブコメとは異なりますので、割と新鮮な気持ちが味わえるのが特徴です。
良いと思われる処は以上です。
ここからは宜しく無いと感じた点について挙げさせて頂きます。
まず主人公がキモいです。
声優が花江夏樹さんだったので許せた感がありますが、別の方だったらモニタに牙突していたかもしれません。
ちょっとメンドクサイ女が登場しますが、この程度で「ウザい」とか言ってる人はラブコメ慣れしてないのかな?と思ってしまいます。
この子に関しては私はまだ許せる範疇です。
それよりもメインヒロインの方がめんどくさそうです。
「付き合ったら即Hしないとダメなんでしょ?男はみんなそうだよね?」みたいな事を言ってたビッチなのですが、主人公が「俺の事を本当に好きになったらしてくれ」みたいな発言
し、それを了承します。
その後かなり親密になるのですが、一向にエロい事をさせてくれません。
「別にしたかったらしてもいいよ?」的なスタンスなのですが「本当に好きなら自分からもっと積極的に行くなり、おねだりするなり出来るだろ?」とイラついてしまったのは私だけでは無いはずです。
主人公は女性とお付き合いした事の無い童貞なのに対し、彼女はビッチです。
それ故に、通常のラブコメでよくある焦らし展開に無理がある様に感じてしまいます。
更に終盤までは割と好きだったこの子も嫌いになりました。
ネタバレはしたくないので詳細には語りませんが「女性の嫌な部分」を見せられた様な気がして、非常に不愉快でした。
序盤の頃から「きっと原作者は女性だな?」と思っていたのですが、終盤には確信に変わりました(原作者は女性です)
女性蔑視をするつもりでは無いのですが、男性向けのラブコメを男性向けに描かず、女性のリアルな心情や価値観を作品に反映してしまうと男性からは共感が得難いです。
私はオジサンなので恋愛に幻想は抱いておりませんが、創作物の中でくらい夢は見たいと思ってます。
ましてやアニメ好きは割合的に非モテが多そうなので、そんな方々に現実を突きつけても喜ばれはしないでしょう。
極めつけはコイツです。
女性以上にメンドクサイ男を登場させても誰も喜ばなさそうな気がするのですが・・・
女性は面白いと思うのでしょうか?
詳細は伏せますが、同じ男として1ミリも共感出来ませんし、存在する必要性すら感じられません。
いなくても良いキャラが不愉快指数が高いとか、理解に苦しみます。
おまけに友人達の話が取って付けた様な感じだったのですが、原作勢によれば「尺の都合で駆け足になったねー」との事でした。
よくあるラブコメとは一線を画すので希少性は高そうですが、ここまでマイナスポイントが多いと低評価をせざるを得ません。
大西沙織さんがビッチ役なのにはちょっと興奮しましたが、私の歪んだ性癖は評価に反映させず、心を鬼にして★1とさせて頂きます。
それでは、良きアニメライフをノシ