アニメ批評その1083 ひきこまり吸血姫の悶々
評価:★★★(作画がもう少し頑張れてたら)
概要
小林湖底による日本のライトノベル。
第11回GA文庫大賞優秀賞受賞作であり、GA文庫(SBクリエイティブ)より2020年1月から刊行されている。
メディアミックスとして、原作イラストを担当するりいちゅによるコミカライズが『月刊ビッグガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2022年Vol.01(2021年12月25日発売)から連載中。
2023年にはテレビアニメが放送された。
あらすじ
ムルナイト帝国の名家に生まれた吸血鬼の少女コマリことテラコマリ・ガンデスブラッドは、学校でのいじめが原因で3年前から引きこもり生活を送っていた。
ある日、コマリは自分が父親のコネで帝国軍の将軍・七紅天に就任したことを知る。
小説家志望のコマリはこれを断ろうとするが、皇帝との契約により職務を全うできない場合は爆発して死に、コマリが吸血鬼としての能力を欠いていることがバレた場合はほぼ確実に下克上で殺されることを告げられる。
魔核によって蘇生できるとはいえ、痛いことを嫌うコマリは、メイドのヴィルことヴィルヘイズのサポートのもとで、実力を偽りながら七紅天の仕事に臨むが、虚勢や運の良さ、周囲の勘違いが重なり、第七部隊の部下や世間からは殺戮の覇者として認識されるようになる。
「殺戮の覇者」として恐れられる吸血鬼のテラコマリ様(cv.楠木ともり)です。
っと言ってもコネで将軍になったヘタレの実は引きこもりで、虚勢を張って部隊を指揮する事となります。
部下達は頭がおかしいし、
メイドは変態だし、
何か怖い人が襲ってくるしで、テラコマリ様が色々と苦労するという物語です。
「なるほど、百合百合しいコメディーなんだな?」
そう思った矢先に・・・
めっちゃバイオレンスで驚きましたw
戦闘シーンも笑える時もあれば、全然笑えない時もあり、結構シリアスな話をぶっこんで来るので温度差で風邪をひきそうになります。
加えてテラコマリ様は覚醒すると強くなるという設定もあり、視聴前に抱いてたイメージが破壊されました。
視聴前のイメージと異なった本作ではありますが、女の子達の可愛さについては申し分ありません。
特に鈴代紗弓さん演じる変態メイドが好みです。
TVアニメ『ひきこまり吸血姫の悶々』ノンクレジットOP(fripSide/Red Liberation)
「前評判よりも面白い」という事で少し見直された感がある本作ですが、制作会社のproject No.9が万策尽きそうになる寸前で、身の丈にあって無い業務量をこなしていたせいか、本作の作画が徐々に怪しくなっておりました。
同社が同時期に放送していた「豚のレバーは加熱しろ」の方はまぁまぁヤベー作画で、本作の方に力を入れていた様なのですが、最終回の見せ場はもっとちゃんとして欲しかったなぁと思わざるを得ませんでした。
作画が悪いアニメだとは思いませんが、もうちょっと頑張って欲しかったという感想です。
キャラが非常に魅力的で、設定にも面白さを感じました。
このまま終わりにするのは勿体ない気がしますので、続編の制作に期待したいと思います。
それでは、良きアニメライフをノシ