アニメ批評その1030 最強タンクの迷宮攻略~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~
評価:★(外皮w)
概要
『最強タンクの迷宮攻略』(さいきょうタンクのめいきゅうこうりゃく)は、木嶋隆太による日本のライトノベル。
イラストはさんどが担当。
「小説家になろう」(ヒナプロジェクト)にて、2018年7月13日より連載。
小説のタイトルが『体力9999のSSRスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される』から変更されている。
メディアミックスとして、『最強タンクの迷宮攻略〜体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される〜』(さいきょうタンクのめいきゅうこうりゃく たいりょく9999のレアスキルもちタンク、ゆうしゃパーティーをついほうされる)のタイトルで、如月命によるコミカライズが『マンガUP!』(スクウェア・エニックス)にて、2019年5月4日より連載されている。
また、2024年1月から3月までテレビアニメが放送された。
シリーズ累計発行部数は2024年3月時点で120万部を突破している。
本作はよくある剣と魔法で戦うファンタジーな世界観です。
主人公のルードさんは勇者から無能の烙印を押され、パーティーを追放される処から物語が始まります。
ルードが冒険者として頑張っていたのは病気の妹に効く魔石?だかをGETするためで「まぁクビになっちゃったから故郷に帰るかぁ」みたいなノリで帰還します。
故郷に帰る道中でホムンクルスの女の子を拾ったり、
かつての仲間が駆けつけてくれたり、
都合の良さそうな女子たちが主人公を迎えてくれたりします。
◆本作のアカン処
作画がカスなのは分かってましたが「根本的にそれはどうなの?」という点があります。
それは「外皮」です。
本作の設定には「外皮」というバリアみたいなモノがありまして、この外皮が残っている内はダメージを受けても死にませんし痛覚も麻痺してます。
で、問題なのは敵からダメージを受けた際に、まるでゲームの様に「ダメージ1000」みたいな表示が出るのです。
SAOみたいなバーチャルMMOだったら分かるのですが、本作はゲームの中の話ではありません。
これはマジで萎えます。
あとルードは職業がタンクなので、基本敵の攻撃を受けるのが主任務です。
仕方の無い事とはゆえ、非常に地味です。
しかも得意技が「挑発」です。
モンスターに対して有効なのはいいとして、人型の魔物や魔王?みたいなのにも有効なのが腑に落ちません。
必殺技は外皮が削られた分だけ攻撃力が上がる「生命変換」という技で、これもなんだかなーという感想しか出てきません。
あとは魔王のバーゲンセールを開催中で、迷宮の守護者はみんな魔王らしいのですが、
全然強くありません。
「みんな、イクぞ!」
「えいえい、やー」
「よし敵を倒したぞ」
「フフフ…よくぞここまで来たなw」
「挑発!防御!生命変換!」
「ギャース」
大体こんな流れです。
よくこんなのをアニメ化したなぁという気持ちと、思ってた以上に酷い戦闘シーンを見せられて、少しテンションが上がってしまったのは秘密です。
しかし、この子だけは好みでした(好きです)
私は原作未読勢なので今後の展開は知りませんが、ホムンクルスの子が全然活躍していないのもどうかと思いました。
キャラの個性が全体的に薄く感じます。
ルードのシスコン設定ももう少し濃くても良かったと思いますが、そこがちゃんとしてたとしても評価に変わりは無さそうなのでどうでもいいですね。
私がここまで原作叩きをするのは珍しいのですが、これが許されるなら誰でも作家になれそうなので許してはイケないと思いました。
ゲーム的な設定を取り入れる事が悪いとは申しませんが、ダメージ量が数値化されたり、ダンジョンのモンスターをガチャ感覚で生成し、更に指示が出来たりとかはアカンと思います。
原作がお好きな方は、私なんかよりもこのアニメの出来にキレた方がいいと思います。
それでは、良きアニメライフをノシ