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アニメ批評その239 妹さえいればいい。

評価:★★★(きわものではない)


あらすじ

妹をこよなく愛する妹バカの小説家羽島伊月の周囲にはいつも個性的な人物が集まっていた。

その内の一人、銀髪碧眼美少女の可児那由多は、彼と同じ小説家の仲間として伊月の部屋によく遊びに訪れる。

そして、恋と友情、そして夢などに悩みを抱える少女白川京は、伊月が大学を辞める前までは伊月の同級生だった。

さらに、凄腕税理士の大野アシュリー。

天才的な才能を持つイラストレーターで、伊月のことを慕っている「ぷりけつ」こと恵那刹那。

伊月と同期デビューした小説家であり、良き友でもあり好敵手でもある不破春斗。

伊月の弟(?)とされ、彼を甲斐甲斐しく世話する完璧超人の羽島千尋。

これら登場人物は、彼らの周りで日々巻き起こる様々な騒動を、時には自ら引き起こし、また時には巻き込まれていくのであった。

妹さえいればいい。 - Wikipediaより抜粋


本作の1話目ですが、かなりぶっ飛んだ話から始まります。
更に原作者ははがないの平坂読先生です。
この作品をきわもの扱いして視聴を見送った方も少なくは無い気がする私です。
本作はちゃんとしたラブコメであり、作家の苦悩や編集者の苦労もわかる素晴らしいアニメです。

まぁ、えっちなシーンもありますし、パロディーネタもあります。
それはそれで面白いのですが、真面目なシーンこそが本作の面白い部分なのです。

小説家の羽島 伊月(cv.小林裕介)
自身に妹がいないにもかかわらず、変態的とまで言える「妹」好きで、伊月の書く小説は全て妹がメインヒロインになってます。
そのため、才能はあるもののストーリーがテンプレ化してしまっている傾向があり、そこそこ程度の売り上げにとどまっております。
狂気に満ちた原稿をあげて編集にキレられるのが面白いです。

羽島 千尋
伊月の義理の弟のフリをした妹です。
何事も卒なくこなし、家事はもちろん勉強もできる完璧超人ですが、お父さんが伊月の異常性癖を知って「弟として過ごす様に」とお願いし弟のフリをする事になりました。

可児 那由多
伊月の後輩にあたる小説家で、作中の新人賞を受賞し小説家デビュー。
中学時代は交友関係のトラブルが理由で学校に行かず、本を読んだりゲームをしてましたが、その中で出会った伊月の作品に心を励まされたことで伊月のファンになります。
次第に彼に会いたいと思うようになった彼女は、同じ小説家になれば会えるかも知れないと思ったことがきっかけで筆をとり始め、伊月と出会います。
変態で痴女です。

白川 京
伊月が大学にいたころの同級生で、講義中ずっとパソコンで何かをしていた伊月に声をかけたのがきっかけで仲が良くなります。
心優しき性格で、周りの影響を受け出版社の仕事に興味を示します。


那由多は変態で痴女ですが、稀代の天才でもあり、それが伊月を悩ませたり成長させたりします。
天才で痴女の那由多はともかく、伊月を含む他の小説家の苦労や苦悩がわかりやすく表現されてます。
そういった作家の苦労や業界の裏側の話だけでなく、本作のジャンルはラブコメであり、そちらの方面も十二分にお楽しみ頂けます。
ラブコメといっても主人公のハーレム展開という訳ではなく、もっと複雑な感じです。
そこ辺は是非ご視聴なさって確認して頂ければと思います。
ちなみに誰が主人公なのか?といいますと、

※原作のキャラ紹介より
元々好きなアニメでしたが、これを見てますます好きになりました。

那由多が伊月にたびたび性交を迫ったり、こっそり伊月の下着の臭いをかいだり、小説を書く際には全裸でないと筆を進めることができなかったりもしますが、とても可愛いです。
本作をエロいシーンばかりのきわもの作品だと勘違いされている方が多かったのか、アニメの人気はそれ程ではありません。
この作品の素晴らしさを世に伝えたいという気持ちがありますので、皆さんも是非ご視聴なさって下さい。
あと、3期は絶望的ですがはがないも宜しくお願いします。


それでは、良きアニメライフをノシ

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