ムラゴン ホーム
アニメ批評その400 ヒナまつり
評価：★★★★(想像以上の面白さ)
あらすじ
若手ヤクザの新田の部屋に、突然楕円形の物体に包まれて超能力者であるヒナが現れる。新田は超能力を恐れヒナを家から追い出せずにいたが、ヒナがズボラで何も出来ない性格だと知りついつい世話を焼いてしまう。
同時にヒナは自分の超能力を利用しようとしない新田を信頼していく。
そんな中、新田の所属する暴力団の組長が襲われ、新田一人で相手の暴力団に殴り込むことになってしまう。
新田が悩んでいると、ヒナが自ら協力を申し出る。
新田は断ろうとしたが、ヒナは従わず敵の暴力団事務所を壊滅させた。
新田は恩を感じ、正式にヒナと一緒に暮らすようになる。
そうして、常識知らずの超能力者ヒナ、それに振り回されるヤクザ新田、そして周囲の人々のドタバタした結果オーライな日常が繰り広げられていく。
主人公のヒナです。
超能力少女で、イクラが大の好物です。
我儘かつズボラで、いつも遊ぶか食べるか寝ているかの生活をしているという凡そ主人公とは思えない人物ですが、観ている内に段々可愛く・・・思えませんｗ
しかし面白い子なのは確かです。
ヒナを成り行きで育てる事になった、若手やくざの新田 義史です。
こう見えて几帳面で面倒見が良く、優しい所もあります。
ヒナに対するツッコミがキレッキレで笑えます。
真面目な優等生で通っている三嶋 瞳ちゃんです。
何事も器用にこなしてしまう呑みこみの速さと順応性を持っている為、
中学生にしてバーテンダーになります。
本人は望んでいないのですが、人脈やコネクションをどんどん築いてゆき、高級マンションに一人暮らしする様になります。
ヒナと新田の掛け合いだけでも面白いのですが、更にこの子が作品の面白さを加速させてます。
「理想の子供」「天使」と名高いアンズちゃんです。
本作の唯一の良心ともいえます。
この子も超能力少女なのですが、
仕事に失敗→戻れない→ホームレスになる
という辛い目にあいながらも、人生の先輩方のご指導により立派な子に育っていきます。
ヒナとは対照的で、そこがまた面白いです。
他にもクセのあるキャラや面白いキャラが盛りだくさんですが、尺の都合で割愛させて頂きます。
本作を視聴する前の私は、暇つぶし程度のつもりで全く期待してなかったのですが、
開幕の数分でもうヤラれました。
面白過ぎるんです。
出オチを警戒しましたが、
面白く無い回が一回もありません！
終始キレッキレです。
シュールなギャグとかわかりにくい笑いとかではなく、わかりやすいんだけど凄く面白い感じです。
本作の人気についてですが、円盤は1000枚チョイと残念な販売数で終わりましたが、漫画の方はアニメの放送後に売上が9倍にまで上がったそうです。
原作のストック的にそろそろ2期も制作出来そうではあるのですが、円盤の売上と認知度が今一つなので現時点では正直難しいところです。
第1話を観て頂ければ本作の凄さというか、面白さがおわかり頂けると思います。
「可愛い女の子が出ないアニメは観ない」という方にもオススメ出来ます。
主人公のヒナ以外の女の子達は不憫な可愛い子ばかりです。
超能力少女とヤクザという想像しにくい取り合わせの「ヒナまつり」
ギャグモノのジャンルではトップクラスの面白さですので、是非ご視聴下さいませ。
Hinamatsuri OP
ツッコミどころ満載なOPも好きですが、
新田義史(CV:中島ヨシキ) / 鮭とイクラと893と娘
中島ヨシキさんが歌うEDがめっちゃ上手くて驚きましたｗ
それでは、良きアニメライフをﾉｼ