アニメ批評その803 魔法の妖精ペルシャ
評価:★(魔法少女もこの頃から大分可愛くなります)
概要
1984年7月6日から 1985年5月31日まで、毎週金曜日18時 - 18時30分に日本テレビ系列で全48話が放送されたテレビアニメ。
『魔法の天使クリィミーマミ』に続く、スタジオぴえろ製作によるぴえろ魔法少女シリーズ第二弾。
シリーズ中唯一の原作付き作品であり、また主役に本職の声優を起用した唯一の作品でもある。
台湾、香港、韓国でも放送された。
アフリカ育ちの少女・速水ペルシャが日本に帰国する途中、妖精から魔法のアイテムを託され、妖精の国・ラブリードリームを救うために、魔法の力で愛のエネルギーを集める物話。
原作は青沼貴子作の『ペルシャがすき!』だが、これはターザンのパロディ的なスラップスティックコメディであり、魔法絡みの要素は一切登場しない。
またアニメで原作の面影を残しているのは数人のレギュラーキャラクターの設定と初期数話の粗筋のみで、内容的にはほぼオリジナル作品と言える。
ゆえに本作品に於いては原作ではなく「原案」という扱いになっている。
ただし、掲載誌においては、本作は『ペルシャが好き!』のアニメ版扱いであり、本放映中には掲載誌のCMがオンエアされ、付録にアニメ版と原作半々の図版のカレンダーが付属したこともある。
また、アニメ放映開始時期にアニメ版を踏襲したパロディ的な話が描かれ、その場限りではあるが断片的にアニメ版の設定が原作に取り入れられた。
当初は『魔法のプリンセス ミンキーモモ』のように魔法の国を救う使命を帯びたオーソドックスなタイプの魔法少女物としてスタートし、魔法少女アニメ本来の年齢層を意識した構成だったが、後半からは前作『クリィミーマミ』の後期と同様、徐々にペルシャ自身の内面や周囲の人々の心情風景の描写に重点が置かれるようになった。
後に深い心情表現と丁寧で繊細な日常描写が高い評価を受ける安濃高志の演出手法の一端が見られる作品でもあり、これら独特の手法は次作『魔法のスターマジカルエミ』で究極的に突き詰められることになった。
あらすじ
主人公の速水ペルシャは、アフリカで生まれ育った野性児である。
11歳の夏に、両親の待つ日本にやってきた。
日本に向かう航空機内で異世界ラブリードリームに引き込まれ、 その妖精から「ラブリードリームを救うために愛のエネルギーを集めてほしい」と言われ、愛のエネルギーを集めるための魔法を授けられる。
ペルシャを助けるお助け役として、アフリカからきたライオンのシンバ(開始早々に猫に変身)やラブリードリームのカッパたち(ゲラゲラ、プリプリ、メソメソ)、妖精のボンボンなどがいる。
従来の魔法少女モノと比べると大分作画力が向上しております。
っというか、アフリカ育ちの野生児という設定を知らなかった私です(忘れてた?)
今にして思えば、まぁ確かに、と納得する部分はあるのですが、魔法少女の出身地にアフリカを選ぶのは凄いですねw
魔法少女という事で当然魔法が使えます。
主な効果は、様々な職業のスペシャリストに変身する能力で、当時のこの手の作品にはよく見られるモノです。
「パプリコ」を唱えると頭のヘアバンドが変化してバトンが飛び出し、それを振り回しながら残りの呪文「ペルッコラブリン クルクルリンクル!」を唱える事で身体が成長し変身が完了します。
なお、小道具としてペンダントやリストバンドが追加された他、バトンもモデルチェンジします。
作画力が向上し、小道具にも気を使うくらいの出来なのですが、どうにも人気がありませんでした。
私もつい最近までの本作の存在を忘れていたくらいです。
昭和のアニメらしいコミカルなシーンも多いのですが、
下品な言葉を使わせて頂くならば、大変シコいんですよねぇ。
何と言うか、脚が綺麗なんですよ。
この時代は魔法少女にハァハァする紳士が非常に少なかった事もあり、お子様方には人気が出なかった訳ですが、もう少し後の時代だったら人気作になっていたかもしれません。
魔法の妖精ペルシャ OP2&ED2
OPも印象に残らない感じだったのも宜しく無かったです。
魔法少女モノはOPが結構重要だと思いますので、この点は致命的だったと思います。
今視聴しても40年近く前のアニメとは思えない良い出来なのですが、全48話全て観る程ではは無いと思います。
どうしても気になる方はyoutubeとかでシコいシーンを探してご視聴下さい。
後年高い評価を得ておりますが、不遇とも言える名作でした。
こんな作品があったという事だけでも覚えて頂けましたら幸いです。
それでは、良きアニメライフをノシ