アニメ批評その795 トモダチゲーム
評価:★★★(マナブくんの声がズルい)
概要
山口ミコト(原作)、佐藤友生(作画)による日本の漫画作品。
『別冊少年マガジン』(講談社)にて、2014年1月号から連載されている。2022年6月時点で累計発行部数は440万部を突破している。
メディアミックスとして、2017年にテレビドラマおよび映画2部作が公開された。
2022年にはテレビアニメ化され、2度目のテレビドラマが放送予定。
あらすじ
幼いころ、「金より友達」と母から教えられた主人公・片切友一は、母の教え通りに金よりも友情を何より大事にする男子高校生。
訳あって一人暮らしをしている彼は、新聞配達や内職をして慎ましく暮らしていた。
ある日、クラスで集めていた修学旅行費が盗まれてしまう。
その結果、仲の良い4人の友人のクラスメイト、学年トップの天才の美笠天智、刑事の娘で副委員長の沢良宜志法、政治家の息子でムードメーカーの四部誠、大人しい心木ゆとりと共に拉致され、謎のゲーム『トモダチゲーム』の会場に連れてこられる。
案内人のマナブくん曰く「5人の内誰かが2000万円の借金をしている」とのことで、盗まれた修学旅行費はゲームの参加費だった。
5人は誰かの莫大な借金を返済するため1人400万円の借金を背負い『トモダチゲーム』に参加することになってしまう。
このゲームは「友情さえあればとても簡単なもの」のはずだった……。
しかし、トモダチゲームの悪質なルールもあって翻弄され、裏切り者が出てきてしまい、脆くも友一達の友情は崩されてしまう。
だが、それは友一が裏切り者に対してしかけた罠であり、友一の策略により裏切り者を見つけ出し、ゲームをクリアする。
まず最初に言っておきたい事は「コイツの声がズルい」です。
あとコイツも^^;
主人公は苦学生の片切 友一くんです。
たまに主人公がしてはイケナイ顔をします。
主な登場人物は左からインテリ眼鏡、エロ担当、委員長、バカです。
本作はお金を稼ぐ事が出来るデスゲームなのですが、この手の作品は駄作が多い印象なので大した期待はしておりませんでした。
マナブくんの声優というか声にしてヤラれた感はありましたが、序盤は「はいはい、わかってましたよ、こんな感じね」とヤレヤレ感満載で視聴しておりました。
デスゲームと呼ぶには手ぬるい感じなのですが、ゲームのルールが緩々というか、決着がつくまでに時間が掛かり過ぎるのでは?というモノもあり、先行きが不安だったのですが・・・
割と面白かったです。
「トモダチゲーム」というだけの事はあって友情を確かめあったり、騙し合ったりと駆け引きが面白かったという事もありましたが、結構衝撃的なシーンや展開があり中盤以降はワクワクしながら視聴する事が出来ました。
一歩間違えばタダのイキり系主人公になるのですが、基本的に仲間を大事にする心を持ちながらも深い闇を抱えてそうな友一くんに興味を惹かれます。
「アニメの実写化は高確率で失敗する」と言われております(私もそう思う)が、本作は原作は漫画なのですがアニメより実写が先です。
劇場版も2作品あり、ドラマの2クール目も放送予定とそれなりに人気があります。
アニメが後追いなのは珍しい例であり、アニメ2期もきっとあると思います(現時点では発表無し)
ツッコミ処はありますし、負け=死ではという事も温さを感じられる方もいらっしゃるかもですが、私は面白いと感じました。
アニメでも漫画でも実写でも、こういったデスゲーム、またはそれに類じた作品は名作と駄作の差が莫大です。
本作は名作とも駄作とも言えない中間なのですが、割合的に駄作の方が多い中で中間と評価出来るのは良作であるとも言えます。
女性キャラが魅力的だという点も加点対象ではありますが、男性キャラも色んな意味で面白いので、強くは勧めませんがお時間に余裕のある方や騙し合い系の作品がお好きな方は視聴してみては如何でしょうか?
これ以上語るとネタバレしてしまいそうなので、ここまでにしておきます。
それでは、良きアニメライフをノシ