アニメ批評その929 冰剣の魔術師が世界を統べる
評価:★(サンシャイン池崎リスペクト)
概要
御子柴奈々による日本のライトノベル作品。
「小説家になろう」にて2019年10月25日より連載されており、2020年7月2日からは講談社ラノベ文庫(講談社)より刊行されている。
イラストは梱枝りこ。
メディアミックスとして、佐々木宣人によるコミカライズが『マガジンポケット』(講談社)にて2020年6月24日より連載中。
また2023年1月から3月までテレビアニメ『冰剣の魔術師が世界を統べる』が放送された。
↑コチラが原作で、
↑コチラが漫画版です。
本作は漫画が出てから人気が出たそうなのですが、
アニメ版のキャラデザはこんな感じです。
原作、漫画版のどちらにも寄せて無い事からファンの間では「大丈夫なのか?」という不安の声が多く聞かれました。
私としては原作&漫画版のどちらにも寄せて無かった幼女戦記がアニメで成功を収めているので、その点に関しては大丈夫なのでは?と思っていたのですが・・・
放送後にアニメ系のユーチューバーからは「今期一の問題作」と言われるくらいの評価を受けてしまいました。
◆何がアカンのか?
パッと見、そんなに悪くない様に思えるかもですが、作画レベルが底辺です。
作画が不安定な上に度々崩壊しますので、内容依然に酷いと評されても仕方ありません。
戦闘シーンが多い本作ですが、一度として作画の良い時やカッコいい時はありませんでした。
表現方法に関しても「もうちょっとどうにかならなかったの?」という声が強く、盛り上がりに欠ける処かネタとして楽しんでた方が多かった印象です。
これに関しては肯定的なご意見も多かった気がするのですが、筋肉推しが過ぎた感もあります。
私は嫌いではありませんでした。
他にも謎のサンシャイン池崎推しがあった点なども挙げられます。
◆良かった点
実は良かった点もあります。
主人公のレイくんは真面目な努力家で好感が持てる男です。
女性に対しては常に紳士的で、きざな台詞を吐くのですがそれに嫌悪感を感じる事はありませんでした。
これは偏にレイ役の榎木淳弥さんの演技力の素晴らしさによるモノでしょう。
他にもツンデレの子が可愛かったり、
水着回をEDにぶち込んできた処は評価に値しました。
TVアニメ『冰剣の魔術師が世界を統べる』ノンクレジットオープニング映像|2023年1月からTBS、BS11にて放送中!
そして最も評価出来る点はOPへの入りが秀逸な点です。
↑この曲を単体で聞いた時は「よくあるアニソンだな?」程度の感想しか出てこないと思いますが、OPへの導入から観ると「ほぉ?」とちょっとした驚きを感じさせます。
どこどどう見ても低予算で製作されたであろう事は隠し切れない感じですが、制作陣は少しでも良い作品に仕上げようという心意気が感じられるアニメだと私は思っていたのですが・・・
最終話の終わり方がクソ過ぎてダメでした。
ここはもうどうしようもなかったのかもしれませんし、酷くする事により逆に話題性を提供したという可能性も考えられますが、ちょっと擁護出来ないレベルです。
他にもEDの入り方が秀逸だった回もあったし、作画や表現方法がもっとマシだったら人気が出ていたかもしれない可能性について語る予定だったのですが、最終話のアレはアカンです。
どんな終わり方をしたのか気になる方は、ニコ動とかで最終話のラストだけでもご覧になって頂ければと思います。
続編があれば観てしまう気はするのですが、アニメ化した意義が問われるレベルの出来だったので、低予算で作るにしても限度があるのでは?と思わざるを得ないです。
これは出演した声優さんも原作者も可哀そうです。
ネタ枠として視聴するにはちょっとパンチ不足だった感もありますので、評価は★1です。
個人的には嫌いではありませんでした。
それでは、良きアニメライフをノシ