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アニメ批評その1096 うどんの国の金色毛鞠

評価:★(場外乱闘も酷いが、そもそも内容が宜しく無い)

概要

篠丸のどかによる日本の漫画。

『月刊コミック@バンチ』(新潮社)にて2012年8月号から2018年5月号まで連載したのち、同社のWEBコミックサイト『くらげバンチ』に移籍して2018年4月6日から2019年2月15日まで連載され、同年10月25日に『くらげバンチ』において完結編となる番外編「八栗」が掲載された(単行本には未掲載)。


香川県を舞台にした、ハートフルファンタジー。

香川で行われた『キャラフェス 2013』のポスターに起用され、作中に登場する高松琴平電気鉄道(ことでん)とのコラボレーションとして2014年11月3日から2016年10月27日までラッピング電車が長尾線で運行され「ポコでん」の愛称で呼ばれた。

2016年2月に、本作のキャラクターである「ポコ」が香川県より「うどん県広報部長」(観光大使の一種)に任命された。

また同年のさぬき高松まつりのメインポスターの絵柄にも採用されている。

あらすじ

俵宗太は香川県出身で30歳独身。

実家の俵製麺所は旅行のガイドブックにも掲載されるほどの讃岐うどんの名店だったが、店を継ぐのが嫌で上京。

その間に親が亡くなって製麺所は廃業、現在はウェブデザイナーをしている。

ある時、宗太が帰省すると、実家の使われていない釜の中で子供が眠っていた。

その子供はうどんを生食するなどの奇妙な行動を見せ、さらにあることがきっかけで宗太はその子供の正体を知ることになる。

うどんの国の金色毛鞠 - Wikipediaより抜粋

香川県出身で30歳独身が帰省した時に謎の少年と出会い、

その子は狸だったというアニメです。
先に申し上げてしまいますと、本作は物凄い炎上をしたアニメです。
制作側のトラブルが原因なのですが、その話の前に本作の内容について触れてイキたいと思います。

◆内容が悪い?

一番言われているのは「押しつけがましい」です。

本作は町興しアニメなのですが、料理や観光スポットのゴリ押しが強いです。
私個人としてはそういったアニメに対して否定的では無いのですが、多くの視聴者から非難を浴びました。
他作品で成功した町興しはその辺のさじ加減が絶妙だった様で「押しつけがましく無く、適度に」というのが鉄則だそうです(勉強になりました)
本作の舞台は香川県という事でうどん推しが強いという一面もありますが、それならゆゆゆも・・・
いや、何でも無いです^^;

あとは終わり方が最悪だったというご意見が多いです。
ネタバレになるので詳しい事は申し上げませんが、日常系アニメと見せかけてジブリ調の寂しい終わり方だったのが多くの視聴者の反感を買ってしまいました。
私はそもそもポコが可愛いと思えなかったので、最初から楽しめませんでした^^;

◆場外乱闘について

揉めたのは監督を務める予定だった井端義秀氏と、脚本家の高橋ナツコ氏です。
少し長くなりますが、以下が井端義秀氏の言い分です。

だそうです。
一見脚本家の高橋氏が悪く見えるかもですが、本件の戦犯はプロデューサーの柴宏和氏というのが私の見解です。
監督にしても脚本家にしても誰を起用するかの検討や、トラブルが起きた時の対処や責任を負うのがPの仕事だと思います。
なので、監督と脚本家のどちらかに非があったとしても、Pの責任では無いでしょうか?
井端氏については「声優の名前まで出す必要は無かった」という事で随分と叩かれましたが、今でもアニメ界でご活躍されている様なので、業界内では同情の声が強かったのかもしれません。

◆高橋ナツコ氏について

高橋氏は脚本家として優秀か否か?については意見の分かれる処です。
実績的に結構ヤラかしが多い事は事実で、苦手なジャンルがありそうですし、かなりのハードスケジュールで働いてらっしゃる様なので、まともに脚本を書く事が出来ない時もありそうです。
基本的に高橋氏は優秀な方で、それゆえに無理な注文をされる事が多いのだと推察しますが、それは高橋氏が悪いというよりかは仕事を振る方が悪いと思います。
このアニメの件で高橋氏がワガママな方というイメージが定着してしまった感がありますが、事前に色々とPとの取り決めがあったのかもしれませんし、仮に高橋氏が悪かったとしてもやはりPが戦犯になるよなぁ?という考えは変わりません。
表に出ている実績からすると「何でこんな人に脚本書かせてるんだ?」と思ってしまうかもですが、我々外野には見えない部分で評価されているのだと愚考します。
覇穹 封神演義に関しては強い怒りを感じておりましたが「どうやっても失敗しそうな無茶な仕事を受けてくれる脚本家」として起用されたのかもしれません。
そう考えないと頭がおかしくなりそうです^^;

◆まとめ

元々取材をしていた監督が直前で降板となり、脚本家の方もこの作品に全力を出した感が全く無いので、失敗するべくして失敗したアニメといえます。
町興し関連のアニメは成功して欲しいと思ってる私ですが、無能なPのせいで全てが台無しになってしまうのは悲しい事です。
本件については監督と脚本家のどちらが悪かったにせよ、一番悪いのはPの柴宏和氏である事だけは忘れてはイケません。
それでは、良きアニメライフをノシ

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